映画『Dear Friends』
【ネタバレあり】『Dear Friends』試写会を見ました。青春ものであり病気ものです。主役は二人、A子とB子。二人とも女子高生。しかし対照的な二人。A子は遊びまくりでヤリマンまっしぐら。根性も腐っていて、人の彼を寝取るは、親には反抗するはの最悪の子。当然、友達はいない。しかし困ったことにスタイルは良くて美人だから周りはチヤホヤする。クラブで踊ればいつでも注目の的で、外見一流、中身三流の女の子だ。そのA子が癌になる。そこへ小学校から同じクラスで今も同じ高校に通うB子が仲良しでもないのにお見舞いに来てくれた。しかしA子はB子をまるっきり覚えてない。B子は小学生の頃、A子に優しくしてもらったのが忘れられずお見舞いに通い続けた。ふてくされた態度を続けるA子だったがB子や周りの人間のおかげで治療を続ける。そし病気もののお約束である看護師の立ち話で、自分の癌が胸に転移していることを知る。自殺しようとするもののB子の命懸けの説得で自殺をやめる。胸を切除し、早速クラブに復帰したA子。昔、A子にふられたDJが「病気のお前をすべて受け止める」みたいな雰囲気を出すから、信じてラブホテル行って胸の傷跡を見せたらDJあっさりひとりで帰っちゃう。このシーンだけは泣けます。軽いDJが心入れ替えてまるごと受け止めてくれると予想してたので、傷跡を見て逃げるのが、正直すぎて悲しかった。そんなことがあってA子2回目の自殺挑戦。また止めてくれたのがB子。でもB子の姿は変わり果てていた。筋肉が萎縮していく病気で、もうまともに話すこともできない。癌だけじゃなく筋萎縮症まで出てきた。この時点で、白血病は出ないでくれと手を合わせる。B子のそんな姿を見せられたら、A子も人間が変わる。白衣の天使となったA子はB子の世話をして、彼女の短い人生を見送ったのでした。癌になってから人の優しさに触れ、立ち直る様がメインなんでしょうが僕としては、ちゃらんぽらんで人生をなめてる人間がバチがあたり癌になってうろたえ、薬の副作用に苦しむ部分の方が心に残りました。ざまあみろとまでは言わないけれど少し嬉しかったのは確かです。北川景子、本仮屋ユイカ、熱演。