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カテゴリ:溶連菌
「蕁麻疹は食べ物と疲れと言われました」
「誰か紫斑病だったよね?」 「妹が紫斑病で入院したことがあります」 「溶連菌(+)です」 昨日全身に蕁麻疹が出て、近医で「食べ物と疲れが原因」と言われた10才の男の子(IgE:188、ヒノキ1以外RASTすべて0)。 蕁麻疹が悪化して当科を受診致しましたが、鼓膜と鼻粘膜と咽頭扁桃が真っ赤に腫れて、蕁麻疹と言うよりは、多形紅斑でしたので、溶連菌検査をしたら(+)でした。 妹がアレルギー性紫斑病で入院した既往がありましたので、早速、抗生剤+ステロイド点滴をさせていただきました。 翌日には顔の浮腫があり、下肢に紫斑を認めましたので、連日の点滴をしたら、3日ほどで治まりました。入院せずに済んで、めでたしめでたし。 食べ物と疲れで蕁麻疹が出ることは、まず、ありません。たいていは感染性の蕁麻疹です(溶連菌ときにマイコプラズマ)。妹に紫斑病の既往があればますます怪しいです。 そうそう、母が、娘の紫斑病入院のときに「血液製剤を使われた」と言っておりましたので「恐らく大丈夫だが不安ならばロット番号を病院に問い合わせて聞いておくように」と言っておきました。 それにしても、春めいたら、連日溶連菌がたくさん来ます。スーパー抗原の四季折々は、春は溶連菌、夏はトビヒ、秋はマイコ、冬はカビ、かな? 春めいたら毎日溶連菌だらけ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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