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毒多ぁ亀山の小児科日誌

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2009年07月20日
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カテゴリ:心・ストレス
「旦那に相談したら知らん!って」
「自分では剥けないんですか?」
「無理やりやったら痛がって・・・」
「来れませんか?」
「絶対に見せたくない!って」
「リンデロン出すから自分で剥いてね」
 3才からの喘息をピークフローメーター練習で克服した12才の男の子(IgE:180、杉5、HD4、ヒノキ2)。
 しばらく来ないと思ったら、母から「男の子のおチンチンってどうすればいいんですか?」との問い合わせ電話があったので、よくよく聞いたら、まだ剥けていないそうです。
 未だに一緒に入浴する母親以外には絶対に見せないとのことで、母に剥いてもらったら、痛がって泣いて無理、受診も嫌、とのことでしたので、リンデロンVG(強力なステロイド)を塗りながら自分でゆっくり剥がす作戦にしました。
 えっ?、強力なステロイドを使ってもいいのかって?、包皮の粘膜の癒着はかなり強力で、剥がすのは想像を絶する激痛ですので、なるべくならば、物心の付く2才以前に何とかすべきでしょう。
 包皮が癒着していても、中身が育つに従って包皮は徐々にはがれてくるのが普通ですが(自分で遊んでね)、強く癒着していると、引きつれて、突然激痛が襲ってくる場合があります。
 毒多ぁの外来での「小児仮性包茎包皮亀頭癒着ニ対スル用手法等ニヨル剥離術」最高齢は、10才の男の子が夜間急患で受診して、暴れるのを3人がかりで抑えつけて無理やり引っぺがしたことがあります。あの児はトラウマになってないかしら?、あれと比べたらステロイドの副作用なんて、ゴミみたいなもんです。恐い恐い。
 えっ?、12才のリンデロン児はその後どうなったのかって?、2ヵ月ぶりに電話したら「ほとんど剥けましたも!う少しです!」とのお返事でした。めでたしめでたし。





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最終更新日  2015年01月13日 13時52分25秒
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