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テーマ:ニュース(99716)
カテゴリ:環境保全型農業
昨日、すこし梅の話を書いたところ、ちょうど折良くというか、『世界がもし100人の村だったら』の翻訳で知られる池田香代子さんがご自身のブログで、紀州梅の最高ブランド「南高梅」(なんこううめ)誕生を巡るエピソードについて書いてくださった。地元ではよく知られている話なのだが、池田さんの練達の筆致にかかるとまたひと味違う。ぜひ読んでいただきたい。 その紀州梅も、実はいま大ピンチに直面している。長引く消費不況、中国産の安価な梅の流入、つぶれ梅の無秩序な流通など原因は複層的だが、やはり決定的なのは消費減。米飯あっての梅干しなのであって、食が洋風化すれば必然的に梅の消費量は減る。そこへ一知半解の減塩ブームが追い打ちを掛けて、消費減に歯止めがかからない。梅干しが長持ちするのも善し悪しで、昨年までに貯まった在庫が1年分の需要をまかなえるほどあり、今年も販売に苦戦することは必至の情勢なのだ。 梅の機能性、つまり血流を正常化するなど健康への大きな貢献はすでに実証されて久しい。ことに昨夏の記録破りの猛暑の実体験を通じ、熱中症の予防に効果があることも改めて注目されている。さらに、梅と米の消費拡大は一体。梅が食べられれば米の消費も拡大する道理で、迫り来る食糧危機を前に自給率向上に役立つし、フードマイレージを節約して地球温暖化対策としても効果がある理屈。日本食はヘルシーだしダイエットにもいいって話だぞ。・・・ということで、まあ、紀州産には必ずしもこだわらないのだけれど、皆さん、梅を食べて健康と地球環境を守ろう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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