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テーマ:お勧めの本(7221)
カテゴリ:お勧めBOOK
フランスで50万部のベストセラー!奇跡的に愛を取り戻した少年の物語。
3歳で、ぼくは路上に捨てられた2005.11/単行本319p ◇内容◇ 3歳:母親に捨てられる 5歳:父親に殴り殺されそうになる その後、障害を負ったまま、2年半の闘病生活。 7歳:子供市場へ 10歳:心優しい養父母と出会うものの、養父の甥に放火の罪を着せられ少年院へ。 13歳:男娼へ 17歳:フランス最年少の石材加工職人の資格を得て、 ボクシングの国内チャンピオンの栄光も手にする 20歳:身体障害者たちとの交流をきっかけに、人生の再スタートを決意する―。 *********************************** こんなに泣きながら本を読んだのは初めてかもしれない。。。 無垢な子供に対する両親の暴力と言ったら。。。5歳にして顔の形が変わり、両足は複雑骨折。 それなのに、その子の願いは「父親が笑顔で見舞いにきてくれること」。 3歳の時に、電柱に縛ったまま置き去りにした母親が戻ってきて抱きしめてくれること。 母親と言っても、置き去りにした時に目に焼きついた白いブーツしか思い出せないのに、、 7歳で、こども市に出される。でも、チャンスは3回まで。 3回で誰も引き取ってくれなければ、施設送り。1回目残された時、隣の子が言った 「醜いから選ばれないんだよ」と。。。 ティムの書き下ろした本書は、本人の語りそのまま気持ちが伝わってくる。 読んでいて、悔しいやら悲しいやらその子が追った痛みがとてもつらくどうしようもない。 しかし、ティムは強く生きていく。 最後には、ティムは過酷な運命を背負ってまでも生まれてくる宿命みたいなのを感じる。 おそらく誰しもティム同様、育った環境・生い立ちは違うものの生まれてきた意味があるのだ。 私は、障害者の方相手ににかけもちボランティアをしているが、まだ何か足りない気がする。 しかし、体は一つしかなく休みも限られ大したことはできない。 他にも何か現実的に役立てられないものかと改めて考えてしまう。 *********************************** <総評>お勧め★★★★★ ここまで、小さい頃から心身に共に傷つけられても、いろんな事を吸収しダメなものは排除し、 意味ある人生にしていくティムの生き方は心打たれます。 本書は、ただ「可愛そう」で読むのではなく、 修復困難なまでに打ちのめされた心をいかにティムが取り戻すのか、 生きる希望や安らぎをティムがどのように見つけ出し再出発を始めたのか、 というところに重点を置いて読んでもらいたい。 悩みを抱えてる方、道に迷っている方、もちろんいろんな方に読んでもらいたい1冊です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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うわ~すごいですね。。。
ヘーゼルナッツさんの感想を読んでるだけで、なんか人生反省したくなってきました…(笑)。 人はみな、何かの目的があって生まれてきてるハズ…。 私も、探してみます。 (2006年07月25日 23時13分20秒)
最近、こういう、幼少の頃に虐待を受けた方の手記が多いですね。
強く生きてこられたのは素晴らしいけど、でも、たぶん読むと胸が痛くなってしまうので、書評を見るにとどめておくと思います。 自分が、自分の子どもを、きちんと育てられること、それがとても当たり前ではないと感じます。 というのも、昨日、下の子の幼稚園時代のお友達が、交通事故で亡くなったんです。 とても愛らしくて、たくさんの人から好かれていたお嬢さん。 ありえない、あっという間の事故で、亡くなってしまいました。 お母様もよく知っているので、かわいがっていたお嬢さんがもう帰ってこない悲しみを思うと、胸が痛いです。 育てたくても、もう子どもに二度と会えない親と、 子どもが邪魔で育てたくない親と。 理不尽な世の中です。 (2006年07月26日 00時28分29秒)
v_のん_vさん、こんにちは!うん。凄いんですよねえ。。
ってv_のん_vさん、何を反省するんですか(笑 これはただの幼少の頃に虐待を受けて育っティムの半生というだけでなく、 いかにして、彼が修復困難なほどに打ちのめされた心を取り戻すのかにあります。 ひどい事をされて育った方は大勢いるでしょうが、 生きる希望や安らぎをティムがどのように見つけ出し再出発を始めたのかが重要なんです。 20歳で再スタートですから、彼の人生はぶ厚いですよね。 "死に様はその人の生き様"っと言ったもので死んだときに その人がどうのように生きてきたのかがわかると言われますよね。 私も、いい死に様を迎えられる日が来るようにしたいです。。。 なんだかまじめなコメントになってしまった。。 v_のん_vさん、一日一日楽しく笑いながら行きましょうね! (2006年07月26日 10時42分01秒)
rose_chocolatさん、こんにちは。
そうなんですよ。もう、最初の数ページで胸が痛くなります。 何故、虐待を受けなければならないのか! 凍える日も桶に水をはって外で風呂かわり。。。寒い寒いと震える子供を 異母兄弟や継母は笑いながら見ている。味方は犬だけです。 犬だけが彼らに「ひどいことしやがって」と言わんばかりに吠え立てているのです。 そして自分の犬小屋にティムが裸で入ってきても怒ったりしないんですよ。 人の気持ちがわからない人間なんて、犬以下ですよ!(犬を見下してるわけではありませんが・・) そのティムがどのように心を取り戻すのかが大きなポイントになっています。 でも、そこにたどり着くまでがきついかも。。 お子さんの友人が亡くなられたのですか。。。ご愁傷さまですm(_ _)m そういう時は本当なんて声を賭けていいのかわからないですよね。 >育てたくても、もう子どもに二度と会えない親と、子どもが邪魔で育てたくない親と。 理不尽な世の中です。 -------- 全くその通りだと思います。。 rose_chocolatさん、いつもありがとうございます。 また、遊びに伺いますね! (2006年07月26日 10時59分49秒) |