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カテゴリ:憂我なる<CLASSIC LIFE>
5000文字オーバーの為、未記載分ページ一覧の◇完全版!武満徹の世界◇でご覧ください! ------------------------------------------------------------------------------------ 『音、沈黙と測りあえるほどに』<音とポエジー>『明日ハ晴レカナ曇リカナ』 ------------------------------------------------------------------------------------ 「私はまず音を構築するという観念を捨てたい。私たちの生きている世界には沈黙と無限の音がある。私は自分の手でその音を刻んで苦しい一つの音を得たいと思う。そして、それは沈黙と測りあえるほどに強いものでなければならない。」 「私は音を組立て構築するという仕事にはさして興味をもたない。私は余分を削って確かな一つの音に到りたいと思う。」 ―武満 徹 <武満徹 Toru Takemitsu> 1930年10月8日、東京生まれ。おもに独学で作曲を学ぶ。日本を代表する現代作曲家。日本人作曲家として国際的に最もよく知られた存在である。作曲を師事した清瀬保ニたちの「新作曲派グループ」に所属した後、滝口修造、湯浅譲二たちと「実験工房」を結成し、人の声だけによる作品「ヴォーカリズム・カリグラフィ」などで注目された。世界中の著名なオーケストラ や音楽祭の委嘱を受けて作品を発表するなど、「世界のタケミツ」として知られる。それと同時に、100本近い映画音楽をも手がけている。名エッセイストでもあり、小説も手がけたこと がある。 1996年2月20日、癌のため死去。享年65歳。 武満自身の言葉によれば、初めて国際的に高い評価を得た『弦楽のためのレクイエム』は西欧的なものを目指したのではなく、「はじまりもおわりもさだかではない。人間とこの世界をつらぬいている音の河の流れの或る部分を。偶然にとりだしたもの」であるという。 20世紀の作曲界に屹立する武満徹は独創的な楽曲の構想力を持った音楽のみならず、文学・絵画・映画など、広い分野にわたって個性豊かな文章を残し優れた文章家でもあった。ジョン・ケージ、マース・カニングハム、ジャスパー・ジョーンズ。安部公房、一柳慧、谷川俊太郎、大江健三郎・・・これら著書に見られるビッグネームは、60年から70年代の芸術運動のもっとも前衛的な潮流に武満自身も棹さしていたことを直接的に語っている。 琵琶や尺八を交響曲に取り入れた代表作「ノベンバー・ステップス」などで知られる世界的な現代作曲家であり、現代音楽の上に、素晴らしい独創性と、東洋的な叙情性を加えた点においては日本を代表する作曲家であり、かつ20世紀を代表する作曲家である。一般的に「現代音楽」といわれるジャンルで有名であるが、親しみやすい「合唱曲」、「映画音楽」、「ギター曲」など、多岐にわたっている。むしろ、彼の愛していた音楽は、後者のような、一般に親しまれる音楽ではなかったであろうか。特に映画音楽作曲家としても高い評価を得、数々の賞を受賞。草月アート・センターで積極的な活動を繰りひろげていた。武満さんは評価が定まっても安住することがなかった。東西を超えた存在として、世界の音楽界で要請され、各国を飛び回る日々が続いていた。 『明日ハ晴レカナ曇リカナ』 (詩・曲 武満徹) 昨日ノ悲シミ 今日ノ涙 明日ハ晴レカナ 曇リカナ 昨日ノ苦シミ 今日ノ悩ミ 明日ハ晴レカナ 曇リカナ 「以前、偶々、石川セリの昔のアルバムを聴いて、自分が少しずつ、機にふれて書き溜めて来た小さな歌を、彼女にうたってもらって、なにか楽しいアルバムをつくってみたいな、と空想したことがあった。」 『翼・武満徹ポップ・ソングス~石川セリ』 「小さな空」(詩・曲 武満徹) 青空みたら 綿のような雲が 悲しみをのせて 飛んでいった いたずらが過ぎて 叱られて泣いた こどもの頃を憶いだした 夕空みたら 教会の窓の ステンドグラスが 眞赤に燃えていた 夜空を見たら 小さな星が 涙のように 光っていた 『アルフォンシーナと海』 メゾ・ソプラノ波多野睦美。リュート奏者のつのだたかしと組んで、プーランク、ピアソラ、武満徹など近現代の歌曲を歌ったアルバム。武満作品は「小さな空」「三月のうた」の二曲収録。 この古楽のスペシャリスト波多野睦美さんのうたうたおやかな「小さな空」は、武満徹さんの人間としての優しさが発露された名唱です。 「映画音楽 武満徹の世界」 1. どですかでん 2. 燃えつきた地図 3. ホゼ-・トレス 4. 太平洋ひとりぼっち 5. 化石 6. 日本の青春 7. 儀式 8. 夏の妹 9. あかね雲 10. はなれ瞽女おりん 11. 伊豆の踊り子 12. 太陽の狩人 13. 写楽 14. 不良少年 演奏.オリジナル・サウンドトラック 作曲・編曲 武満徹(13.編曲・服部隆之) 作曲家・武満徹の映画音楽作品の自選アルバム。1979年、東宝レコ-ドよりリリ-スされたLP「日本の映画音楽 武満徹の世界」に、映画音楽としては遺作となった「写楽」を加えて復刻CD化したもの。ライナ-に作曲家へのインタビュ-と映画音楽作品全リストを掲載。 作曲家武満徹の多彩きわまりない音楽活動の中で、特筆すべきは映画音楽、TV番組の背景音楽などをかなりやっていたことではないかと思います。早坂文雄の助手として映画音楽に接し、’56年『狂った果実』でデビュー。以後、同世代の篠田、大島、勅使河原宏らの作品を中心に百本近い映画作品の音楽を担当した。武満さんの映画音楽は、これまで6枚のCDに約40作品分がおさめられていたが、下記でご紹介する『武満徹全集』全5巻(CD55枚+書籍5巻)の3巻、4巻には、その倍以上の約100作品分がおさめられている。なかには、ごく少数の人しか見たことがない実験映画、記録映画などの作品もある。第5巻には、NHKや劇団四季などの全面協力を得て数々の舞台音楽、ラジオ、TV番組の背景音楽などがおさめられている。 『切腹』 監督:小林正樹 原作:滝口康彦 脚本:橋本忍 音楽:武満徹 出演:仲代達矢/岩下志麻/石浜朗/丹波哲郎/三國連太郎 「初期の映画の音声は、生演奏の音楽と効果音とセリフを同時にフィルムに焼きつける光学ダビングで、音楽だけを別のテープに録音することは、まだ行われていなかった。武満が映画の仕事を始めた頃、ようやくテープレコーダー、すなわち6ミリテープが使われるようになった。まず音楽をテープで録音し、それを映像に合わせて再生し、セリフ、効果音とミックスするというやり方である。 武満徹の映画音楽が録音されているオリジナルの6ミリテープ、我々はまずこれを捜し出すことから始めた。しかしこのテープ、映画を作る過程の素材であり、映画が完成すれば用はない。素材まで保存する映画製作会社は稀である。それでも東宝、松竹といった撮影所は、ある時期まではそれらの音楽テープをきちんと保存していた。しかしそれら素材の管理は少しずつおろそかになっていく。独立系の製作会社は、映画が完成すればそのプロジェクトは解散するというものも多く、心あるところを除いては、音楽テープの管理など程遠い現状であった。今回の調査は、まず大手の撮影所の倉庫、続いて独立プロから始められた。しかし現存する独立プロは少ない。次に当時の録音技師、音楽関係者、武満本人が手許に残していたテープを捜していく。記録映画のものとなると気が遠くなる。こうして、ようやく映画音楽のテープは集められた。選曲編集に関しては、素材の残るものは主要テ-マだけでなく、できるだけその映画音楽を構成する全要素を、映画に使われている順に、収録した。また武満自身が選曲構成して発売されたサウンドトラック盤はそのまま収録するようにした。今から20年程前、「武満徹映画音楽全集」(秋山邦晴構成、LPレコード10枚、ビクター)が出たが、この時に収録された作品で、今は元のテープがなくなっているものも多数ある。そのとき選曲、編集された作品がレコードマスターという形で残っていることは、今回の企画にあたりどんなにか助かったことか。レコ-ド化は、その後の消失の堰止めになる。 発掘、収集した音源は、現在では放送局にも見かけなくなったスイス、スチューダー製のアナログデッキにかけ、さらに不要なノイズを取り、原音に忠実にデジタル変換し、CDRに保存した。 今回の全集は、武満映画音楽の散逸を防ぐ、徹底的かつ最後の堰止めなのである。」 岩瀬政雄(本全集映画音楽リサーチ) 『心中天網島(1969)』 配給 : ATG 近松門左衛門の同名原作を「あかね雲」の篠田正浩と詩人の富岡多恵子と武満徹が共同で脚色し、篠田が監督した文芸もの、撮影は、「雪夫人繪圖(1969)」の成島東一郎が担当した。ラジオの音楽劇でも近松を取り上げたことのある武満は、ガムランやピグミーの音楽をデフォルメして、極限のエロスを表現した。 『怪談(1964)』 配給 : 東宝 小泉八雲の“怪談”より和解(黒髪)、雪女、耳無抱一、茶碗の中の話、を「甘い汗」の水木洋子が脚色「切腹」の小林正樹が監督した。楽器による演奏をほとんど使わず、加工され変質した音の響きで全編の恐怖を盛り上げた、画期的な実験作。ジョン・ケージ、クセナキスからも賞讚された武満の代表作である。 5000文字オーバーの為、未記載分をページ一覧の◇完全版!武満徹の世界◇でご覧ください!愛すみません! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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