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胚培養士のひとりごと

胚培養士のひとりごと

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葵3704

葵3704

2011.11.01
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カテゴリ:お仕事
今日のつぶやき。。。


せっかく頑張って(?)まとめた勉強会の準備でしたが、
来週に延期になってしまい、ちょっと拍子抜けしています。


来週まで、しばらくあの長い論文は見ないでおこうかな。。。
結構な大作で、正直疲れちゃうタイプの論文だったので(汗)



そして、本題。
そうそう。昨日悩みに悩んだ患者様の顕微授精の結果は無事に正常受精をしていました。
良かったー♪


顕微授精をしてもなかなか100%の受精は難しい場合もあるのですが、
今回はちゃんと良い感じに進んでいるみたいです。


ボスによるエビデンスの無い不思議なコメントも添えられましたが。。。
今回は、ボスの話はスルーしちゃおう。根拠ない話でムカつくので(爆)




顕微授精を行う際にも、1個1個の卵で個性があって質が違うので、
それぞれに合わせて受精させることもあるんです。
顕微授精のやり方にちょっとした工夫がある、というか。



たとえば。
前回の採卵では、卵がとても弱く、
精子を入れる前に卵がダメージを受けてしまうという患者様がいらっしゃいまして。


今回の卵が、前回と同じように弱いかどうかは、
正直、顕微授精の場になってみないとわかりません。


そこで、私が考えたのは、
まず、顕微授精で精子を入れる針を変えてみる、ということ。


卵は
卵自体の細胞質の周囲に、
透明帯という糖たんぱく質からできている膜構造のものがあります。


ヒトなどの卵の絵を見ると、
細胞膜の周りに分厚い膜が書いてある。これが透明帯。
(今度、絵を描くか、探しておきます・・・)


その透明帯は受精する際に精子が2個以上入らないように防御したり
様々な役割があるのですが。


この透明帯を越えなければ、
精子を卵の細胞質の中に入れることができません。


この透明帯をススっと針が通るために、
そして、卵の細胞質の膜が壊れないように・・・
細くて尖った普段の顕微授精とは異なる針を選びました。


また、実際の顕微授精の際にも、
いつも以上にgentlyに、やさしく、慎重かつ迅速に・・・
・・・を心がけて取り組みました。


前の病院ではなかなか受精も難しかったようですが、
おかげさまで、今回は受精に成功!

ちょっとずつの工夫が実って、私も嬉しい限りです♪


胚培養士は、そうやって各患者様に誠心誠意を尽くすべきだと、私は思っています。
やっぱり、受精したり、きれいに進んだり、妊娠・出産されたりすると、
私たちだって嬉しいものなんですよ手書きハート


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Last updated  2011.11.01 17:39:26
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