カテゴリ:70年代女性ソロ
今でこそ肝っ玉母ちゃんだが、ドロレス・キーンにも娘時代があったのだ。なんて当たり前の話は置いといて。 25歳になる年に発表された本作はソロ1枚目で、デ・ダナンへの参加はまだ先の話。しかし表舞台に出たのはこれが初めてではなく、チーフタンズや英国のリチャード&リンダ・トンプソンの作品に客演していた。 20代半ばといえど歌いっぷりには何の臆面もてらいもなく、まるで20年前から人前で歌い続けてきたような風格がある。 美声とはちと違うが深みのあるまっすぐな声で、聴き続けていてもまったく疲れない。アイルランドを代表する女性シンガーと認められていることを知らないあなたでも、本作を聴けば「なるほど、若い時からこの歌い方なら評判の高さも納得」となるのではないだろうか。 朗々とした歌唱が全体を支配、伴奏は気持ち程度と思いきやそうでもない。歌曲(無伴奏独唱がほとんど)とインスト曲にかっきり分けたのか、彼女の声が入っていない曲が意外と多いのに驚いた。 フィドルやパイプが登場し、数人でジグやリールを繰り広げる。ドロレス自身はフルートなどを吹いているようだ。 そういえばペダー・マーシアはチーフタンズに在籍していたことがあったっけ。それもごく初期に。 1914年生まれということだから78年の時点ですでに64歳、果たして今でもバウロンを叩くおじいちゃんとして存命なのかのー。 マーティン・バーンズもシェイマス・エニスとつるんでいたような歴史ある人物らしいぞ…。 そんなベテランに協力してもらってたんじゃ、若気ないアルバムが出来上がるのも当然といえば当然なのかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/08 05:34:42 PM
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