カテゴリ:2000年代男性グループ
あ、季節外れでしたかね? クリスマスだからって特別なことなどせず、まあ強いて言えば今年はクリスマスケーキ食いてえなあくらいにしか思っていないんで、今が10月中旬だろうが関係なくレビューしちゃうのです。 ジェスロ・タルはトラッドのトの字も知らない高校生の頃から愛聴しているバンドなんだけど、実はトラディショナル曲も結構やってるんだよね。 スタジオ盤ではさほど目立たないけどライブではちょこちょこ登場してる。 たとえばビール作りの工程を擬人化した“ジョン・バーリーコーン”とか… ここの5曲目に収められているのもそう。 イングランドの有名キャロルで、78年のライブ盤「バースティング・アウト」にも入っていたよね。 アイルランドのチーフタンズやカナダのロリーナ・マッケニット、はてはメタル畑のギタリストさんにまで好まれている定番トラッドです。 ここでのアレンジはイアン・アンダーソン師匠のフルートとアンドリュー・ギディングスのピアノが主旋律を交代で奏でるインスト。 原曲がいいからかどのバージョンも素晴らしいわ~。 師匠はトラッドに相当精通しているものと思われます。 だってこうやってたまに登場する民謡がさ、「取ってつけた感」がまったくないの。 昔から聴いたり演奏したりしてきたなじみの歌をさらっとやっているというか… クラシックにも強そうだし、そういう点ではリッチー・ブラックモアに通じるものがあるね。 師匠はブラックモアズ・ナイトのアルバムに客演したことがあるし、気難しいブラックモアに「良き友人」と言わしめる人。 ついでにスティーライ・スパンとも仲良しだ! すごいなー師匠は… ジェスロ・タルってフォークとも言えるしハード・ロックとも言える。 メロディの進行や全体の雰囲気はフォーキーなんだけど、マーティン・バレが弾くエレキギターがとんでもなくアグレッシブだし、“狂気のフラミンゴ”とあだ名されるだけある師匠のフルートもおとなしくなんかしてない。 師匠の歌い方は結構癖があります。 某クイズ番組の司会者じゃないけどためてためてようやく次の言葉が出てくるようなね。 コブシもかなり回しているし、歌い手として論じられることは多くないけど個性的なシンギングで私は好き。 9の“パヴァーヌ”はアニー・ハズラムの名唱で予習済みだったけど、改めて聴くとほんっとに名曲。 この憂いを含んだ旋律はなんだよっ! そこまでして私を泣かせたいのかあっ! 11はご想像のとおり“グリーンスリーヴス”をアレンジしたもの。 テンポが速くなってるけど旋律そのものは元ネタをほぼなぞってます。 これも定番中の定番だね。 バッハの15はベイカールー(戯言レビューには登場してません。…登場させましょうかね?)のバージョンを聴き狂いました。 こっちのバージョンもよろしいです。 あっちはラッパが効いてたけど、こっちはアコーディオンとハープシコードが非常によろしい。 ラストはバレの作品。 …ん? 気のせいか師匠の作品よりさらに古典色が強いような…? ハッ もしやジェスロ・タルのバロック部門担当は意外にもバレだったんじゃ。 そうだよなー彼リュートも弾くしなー。 本盤、実はDVD付き(3曲入り)でした。 1年以上前に買ったのに映像の方はまったく見てません。 DVD再生機がないわけじゃないんだけど、実家暮らしの貧乏暇なしバートサンには事情ってものがありましてね…しくしく。 なおストリング・カルテットは10のみに参加してます。 何曲かは過去に登場済みの曲の録音しなおし。 公式サイト <今日の私> ここ最近、いつもの量よりも少なめなのに食べ終わって1時間後ぐらいに軽く気持ち悪い。 朝なんて1日の総摂取量の半分近く食べるのが通常だったのに・・・ 胃腸がそれ以上の搬入を拒否しているってことなら歓迎です♪ すぐに子豚さん(いや大豚か)になっちゃう体質だから。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/10/17 09:02:05 PM
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