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テーマ:緊張した話(613)
カテゴリ:心理学(2010年12月以前)
また「面接授業」の時期がやってきました。 仕事では準備が必要ですが、授業の時は学生に戻って「受ける」楽しみがあります。しかし、心理学の授業は実習の伴うものがあります。そのための「面接授業」ですが非常に緊張します。 緊張の理由は「実習内容」と「実習相手」です。週末を利用しての「面接授業」で、毎回違う科目です。打ち解けたクラスメートではありませんし、年齢も違います。どんなことでも最初は緊張すると分かっていましても、「緊張するものは、します」ね。
以前の面接授業で、他の講師の方に「フロイトとユング」について簡単にご説明いただきました。今回のN大学医学部附属病院にお勤めで臨床心理士のK先生は精神分析が専門ということで詳しく説明くださいました。本を読んでも難しいので、とても興味深く聞かせていただきました。
各心理療法の結果論文について、40年間を調査してまとめた「ランバートの論文」を伺って驚きました。【治癒要因について】 「治療技法の影響→10%程度」 「治療以外の要因→40%」 「治療関係→30%」 私は「ランバートの論文」を読んでいませんので内容は判りませんが「治療技法」については「患者が自分にあった治療技法を選んでいるか」が大きいと思います。 精神的にそれどころでない気持ちは分かりますが、この部分は大きいと思います。 1つ目の理由です。「心理療法は心理療法家が自分の性格で選ぶ部分がある」と以前受けた他の大学での教授の話です。つまり、行動的な心理療法家は行動療法を、非行動的な心理療法家はじっくり聞く療法を選びやすいということです。 私自身、つらい思いをして急いでつっつかなくても、ゆっくり確実にが、良いと思い療法を選んでいます。そういう意味で劇的ではありませんから、「この療法で治った」と思われない方も多いと思いますが、私は「無理なく良くなる」ことが大切と思っています。 先日も私の補完療法の話をしていましたら、聞いていた受講生の方が「私、それをしてもらった後から痛みがなくなりました~」と言われました。初めて教室にいらっしゃった日に話を伺いながら行いましたから、すっかり記憶が飛んでいたようです。 私が利用している補完療法はすべてそうです。 「私と補完(代替)療法」 http://pastel2525art.web.fc2.com/hokanryoho.html
2つ目は、療法は道具で、使うのは人(療法家)だからです。 そういう意味で、その療法が自分に合うかは療法家に接してみれば分かりやすいと思います。この療法家と合うなと思われましたら療法も合う可能性が高いです。逆に療法家と合わなければ療法とも合わない可能性が高いですから、治癒しずらいかもしれません。
「合うな」と思われた段階で「信頼関係」が築きやすいですから「治療関係→30%」にも頷けますよね。 私は「治療技法の影響→40%」 「治療以外の要因→20%」 「治療関係→40%」と思っていました。
認知行動療法のDVDを見せていただきました。以前、NHKでも見たことがありますが、より積極的になっている感じがしました。ただ、感心しましたのは「フォーマット」が出来ていることに「さすがアメリカ」と思いました。「HOW TO」が非常に上手いです。しかし、それによって「うつ病」が増えたのではないかな~と思いますが・・・。
最後に「聞く」実習をしました。難しいです。想像するような「聞く」ではないです。多分「傾聴」とも違うと思います。 私は美術館で行っています「ギャラリー・トーク」に近い気がしました。ギャラリー・トークも奥が深く難しいです。この「聞く」ことができれば「ギャラリー・トーク」も出来るでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月04日 12時59分51秒
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