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テレビ欄の「がん」「代替療法」という言葉に目が留まり、番組を見ました。「がん」も気になりましたが、目的は「代替療法」です。「いったい、何を『代替療法』と言うつもりだろう」ということが知りたかったのです。 【代替療法】とは「通常医療の代わりに用いられる医療」をさします。日本における通常医療とは、概ね、西洋医学の範囲内と思ってもよいと思います。 知りたかったのは「代替療法」の定義ではなく、何を「西洋医学の『替わり』=『代替』療法」と言うつもりかという事です。
「追跡! AtoZ」というNHKの番組で、3月の再放送でした。 http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/file/list/100320.html 「どう向き合う? がん"代替療法"」 http://www.nhk.or.jp/tsuiseki-blog/2010/03/23/
内容は、「がんが治る」という触れ込みの高額な健康食品等を利用して、効果が無く亡くなられる方がいらっしゃるという話しでした。 現時点でがんに効くものがない事は分かっていますが、患者さんやご家族の方は「藁にもすがる思い」です。
がんは命を縮めてしまう可能性のある病気ですが、そうではない「病気」や「怪我」でも「治る」と言う状態をどういうふうに捉えるかも重要と思います。 「人工〇〇」や「生体〇〇移植」をすることによって「治る」と思われるかもしれませんが「人工〇〇」を自分のものにする為には「予防以上に大変なリハビリ」が待っていますし、「生体〇〇移植」は拒否反応を抑える薬の副作用を一生抱えることにもなります。 しかし、手術としては成功です。「でも、以前の自分とは違う・・・。」この受け止めがたい思いを補うものがあれば、「治った」と思えるかもしれません。自分が選択した医療では「とどかない溝」を補う、「補完療法」という言葉が合うと思います。 「〇〇療法」と「△△療法」を合わせて使う。療法同士の相性もあるかもしれませんが、何とでも合わせて利用することが出来るものが、本人への副作用も少ないと思います。 「私と補完(代替)療法」 http://pastel2525art.web.fc2.com/hokanryoho.html
以前、ある会合で「自分は西洋医学で死にそうな目にあった。何年も苦しんだ末に出合った□□療法(食事療法でした)で良くなった。これからはそれを全国に広げていきたい。西洋医学の時代は終った。」と力説していらっしゃった方がいらっしゃいました。 しかし、結局はその「□□療法だけ」にしてしまえば、その方が嫌悪された西洋医学と同じ道を歩むことになります。人間が人間の全てが分かり、治せるほど人間は簡単な生き物ではありませんし、生物全てが、人間が分かるほど簡単なものではないです。
切羽詰まる前に、自分というものを継続的に見ておく、試す時には「効果は少なくても、害がないもの」から始めることが大事です。それが予防医学だと思います。私が行っています「補完療法」は全てそうです。
番組の中で山田邦子さんが「あふれる情報の中でどれが信用できるかわからない。でもがんに効くと聞くと飛びついてしまうのです。なぜなら私は今もがん患者だからです」と話された気持ちがよく分かります。 私はがんではありませんが、両親をがんで亡くしています。今まで「他人事」だったがんが、急に「自分の事」になりました。今では体の調子が悪いですと「がん」という言葉が1番最初に浮かびます。ですから、がん当事者でしたら当然と思います。 そういう、医療では関わらない「気持ち」を受け止めてくれるところが欲しいという思いが、今の仕事に結びつきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月21日 09時22分15秒
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