テーマ:今日の出来事(288542)
カテゴリ:心に残った出来事
あっという間に、夏休みが終わり、またいつもの生活に戻ってきました。
今日、一人の患者さんが、亡くなられました。昨日までは意識もあったのですが、遠くに住んでおられる息子さんが、ようやく昨日来られて、お話ししたら安心されたのか、今日の午後息子さんに看取られて静かに亡くなられました。89歳と年に不足はないので、延命処置などはしないでほしいという希望で、本当に静かな最期でした。 内科の主治医は別にいるので、病状説明などはその先生がされていたのですが、私が回診でお部屋を覗いた時、ちょうど息子さんがおられたので、初めて息子さんにお会いすることが出来ました。息子さんは、本当に純粋に死を看取るためにそこに座っておられるという風情でしたので、ひと時、「死についてどのように考えておられますか?」と、率直に死についてお話しする時間が持てました。 息子さんは、魂の存在をあまり信じていないということでしたが、そうだった友人の中にも、今頃になってキリスト教に入信した友人もいるし、考えは変わるのかもしれませんと言われていました。私は、ワイス博士の過去世療法や、キューブラー・ロス博士や飯田史彦さんの著作、その他さまざまなことから、魂の存在を確信していますので、そんなお話をしました。 私が息子さんとそうやってお話ししていること自体が、非常に珍しいことで、私には、患者さんがそう望んでいたから、そのタイミングで死を迎えようとしているのではないかという気がしました。息子さんに、自分の魂は消えてなくなるわけではないということを伝えたかったのかもしれません。 そんなお話をした30分後、患者さんは息をひきとられました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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広瀬さん、こんにちは。
あんなに暑かった夏も終わり、すっかり秋ですね。 昨日の台風は、大丈夫でしたか? 自然の成すこととは言え、人間がその原因を作ってるように思えてならない今日この頃。 ↑のお話。とても興味深いです。 私は特別な宗教に救いを求めてはいませんが、でも魂や神仏などの存在は、信じる方だと思います。 私の父は数年前大病で生死の境をさ迷いました。 医師にも覚悟するように言われましたが、奇跡的に目覚め、後遺症もなく今もピンピン働いてます。 三途の川で誰かに手招きされた時、私と弟が呼び止めたそうです。「だから今がある」と。 人は誰もみな歳とともに死に向かってくのだけど、死のタイミングの鍵は実は本人が握ってるのかも… と思います。不遇にも突然亡くなった方にも、それぞれに“意味”があるんだと… 長々と意味不明ですみません。 (2007.09.07 16:59:55)
びー。さん、お父様のお話、ありがとうございます。
三途の川まで行かれたのですね。臨死体験で、三途の川が出てくるのは、日本人に多いようです。それだけ、私たちがいつの間にか、信じ込んでいるということでしょうか。 どの道を通るのであれ、魂が存在するということには変わりなく、消えてなくなるわけではないと思えば、それなりに責任を持った生き方をするようになりますよね。 おそらく、すべてのことに“意味”はあるのだと、私も思います。どんな悩みや苦しみや、不運と思われることにも・・・ (2007.09.12 21:21:16) |
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