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悪徒打ち切り話題で派生したのですが、ネットアンケートってあまり既存の雑誌では取らないですよね。
理由はわかります。 1、雑誌を実際に買ったかわからない 2、一人、あるいは一部の人間が大量に自動スクリプトで送る可能性がある 3、あえてハガキという手間をかけることで、熱心な読者を選別する 4、元々、システムが対応していない 5、ネット人気に対する不信感 素人考えであげつらったところでも、これだけ考えられますが。元々、ネットマンガなどでは当然のようにネットによるアンケートがあるように、結局、前になかった制度を取り入れるのは2の足を踏む、といところでしょうね。 また、ネットアンケートの一番怖いのは「手軽さ」だと思うのです。 これって読者の意見をすばやく、気軽に聞ける、ある意味「良いこと」のように感じるかもしれませんが、実際、ネット世論というのは盛り上がっているのが局地的で全体像が解りにくい、という欠点もあります。 みなさんもありませんか?2ちゃんねるや大手オタク系サイトで話題になっているマンガだからすごく売れているような気がしたら、実際、東販ランキングで100位にも入っていないとか・・・逆にネットでまったく話題になっていないヤンキーマンガが、重版を重ね売れ続けたり。 また、ネットアンケートは「だれが書いたのかわからない」という部分もあります。実際には購入していない人間からのアンケートも入り込む。過去にも何度もありましたが、掲示板でネットスクラムを組み、ネタとして本来、絶対に上位にくるはずのないキャラを人気投票で一位に押し上げたり。実費と手間がかからない分、いたずらも容易です。まさか雑誌一冊一冊にシリアルナンバーを入れておく訳にもいかないし。 編集部がこの時代、あえて「ハガキ」にこだわる理由は読者の篩い分けだと思います。懸賞があるとはいえ、手書きのアンケート、50円切手を貼って投函するほど熱心な読者の意見を求めるのです。 こういう読者は長年にわたって雑誌を買い支えてくれる、単行本を買ってくれる、熱心に読んでくれる、という判断なのでしょう。 私も2ちゃんなどの掲示板で好きなマンガのスレに入り浸るタイプですが、ここに常駐すると、本当に世間との価値観がズレます。だって2ちゃん人気が売り上げに繋がるなら、チャンピオンは今頃大ヒットしているはず! マンガの熱心なファンが作品を応援する方法はたくさんあります。友達に貸す、ネットで紹介する、ファンサイトを作る、同人誌を描く・・・ そんな中、一番作者や編集部に力を与えるのは昔も今も「ファンレター」と「アンケート」なのでしょう。 手軽さと反対方向の思考。だからこそ「信頼」できるファンであるのです。ネットアンケートの気軽さは「参考程度」ですな。きっと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.10.15 07:54:41
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