ゲームなどがそうなんですけど、熱心なマニアの声というのは、時に作り手の判断を誤らせます。
有名なところではセガの「ナイツ」。あの作品はサターン時代にカルト的人気があり、それこそ続編を求める声がずっと多かったのですが、それに応えて出された続編がまったく売れなかったという・・・こんなことはよくあることで。最近ではサウンドノベルの「428」がありますね。街の続編はずっと期待されていて、評判もよく、満を持して出たのに売り上げは・・・という・・・
これ、気持ちはわかるんです。熱心なマニアもゲームにそれほど関心のないライトユーザーが買うのも同じ1本。売り上げに差はありません。(関連グッズなどは差が出ますが)で、熱心な人ほど声が大きくなりますので、開発者側に声が届きやすい。声が大きいと「これは売れる!」と思い込んでしまう。
ユーザーの期待に応えるのは作り手の使命です。が、その声が売り上げにつながらないものばかりを参考にしていると、結局マニアすら買わない、あるいは続編を期待したマニアも「出ている」という安心感だけで買ってくれないという、悲しい結果になる事もありますねえ・・・
また、格闘ゲームのようにマニアの要求を取り入れていった結果、どんどん高度化、複雑化していって、一見さんがまったく入れない世界にしてしまったり。難しいものです。
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