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水木しげる『姑娘』に描かれた皇軍兵士による強制連行と性暴力
これは昔、私もこのマンガを読んだのですが。水木先生は戦争で片腕を失い、生死の境をさまよった方。で、実際にこの先生がこういうことを経験した、ということは、右系の人が言っている「日本には慰安婦とか性的暴力はなかった」と言っている人に、では先生の経験したり、見聞きした事は全て幻だったのか?と問いたい。 私は当然、戦争経験が無いのであくまで推測になるのですが、この手のことというのは戦争状態になると国籍関係なく起こりえる。だが、戦争が終わって平時に戻った際にそれを大っぴらに語る人は少ない。当然、自分にも後悔の念があるから口をつぐみ、墓まで持っていく。そういう類のことだから、それがやがて「自国の兵士にはそんな非道な事はなかったこと」になるのではないかと。 また、「一部の部隊では独断でそういう行為が行われていたかもしれないが、それはあくまで国の方針ではないから~」の主張は、当たり前だが当時もその手の行動は国際法上違法。それを軍が正規の命令として出す訳が無い。しかし、正規の命令が無くとも現場で同様の事が起きれば「敵軍がやった略奪行為」になる。現実として蹂躙される側にとっては。 ちなみにこの手の事例はアメリカでもドイツでもベトナムでも中国でも韓国でもロシアでも、今でも行われている。 で、戦争の一番怖いのは「それが戦争だから仕方ない」と肯定されることなんだろうなと。 ことさら日本軍を叩く理由にはならない。けど、日本軍はそんなことはしない!と言っている人には、どうしても首をひねってしまう自分がいます。そして「当時の基準を今の基準で語るのはフェアじゃない」という意見に対しては、当時もその手の行為は違法(禁忌)であったと。それが簡単に肯定されてしまうのが戦争の怖さなんだろうなあ・・・考えたらアメリカの原爆だって一般人虐殺という信じられない行為だし。 日本人だけ特別な訳がない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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