改造フィギュア販売 2人逮捕
ジャンルは違いますが、ファンの2次創作物販売ということで同人をやっている自分としても考えさせられる問題です。
この方の作品(フィギュア)は非常に精巧、かつ造形の出来が良い事で、マニアの間では有名な方でした。が、オークションで一体20万円を越える値段が付く事もあり、その腕前がかえって首を絞めたという皮肉な結果です。
フィギュアの即売会であるワンフェスでは「当日版権」という、権利者に事前に許可を得た作品をイベント期間だけ申請した分だけ販売しても良い、というシステムがありますが、ネットオークションの場合、事実上制限無く売ることが出来てしまう。そうなると今度はルールを守り、正規の手続きを踏んでいる側が不利になるという「歪み」になってしまう。
個人的な2次著作物の考え方ですが「自分たちファンは権利者の好意で庭先で遊ばせてもらっているようなもの、だから、どんなにドアが開いていようと勝手に家の中に入って冷蔵庫を開けるような真似はしてはいけない」と思っています。
何度も書いていますが、同人などの2次著作物は基本グレーゾーンじゃありません。法律的に黒です。が、それを権利者が主張しない、というだけの話ですから、今回のケースのように、いつ、いかなる条件で訴えられるかは明確なガイドラインが無いのです。だからこそ、それを常に考えながら楽しまなければいけない趣味なのですが。
間違っても「権利者の横暴だ、俺たちが作品を盛り上げてやっているんだから好きにさせろ」などという歪んだ愛で2次創作を語りたくないです。