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昔、高校野球であるチームの強打者に対して全打席敬遠という作戦を取り、勝ったものの周囲から非難殺到、高野連の偉い人からも「高校生らしくない」と異例のコメントを受けたチームがありました。
これに対して当時、ラシオ番組「さだまさしのセイ!ヤング」内でDJのさだまさしさんがこういうコメントを。 「そうまでして勝ちたいのか?という意見があります。勝ちたいんです。彼ら球児は」 これはスポーツマンシップ、とか、爽やか青春の汗と涙のドラマ、なんてのをテレビの向こう側で夏休みに家でビール飲みながら娯楽としてみている私たち観客にとっての視点と、一敗すれば後がない、ここまで泥まみれで白球に必死に喰らいついてきた球児の本気度の違いとでも言いましょうか。 私は逆に「力で劣っているチームがルールを駆使して手ごわい相手に喰らいつく」という気迫や執念にすさまじさを感じたのです。 マンガ「ちはやふる」の中で机くんと呼ばれるデータ重視の登場人物がいます。チームを勝利に導くためにあらゆる情報を調べ、「スパイ」「卑怯」呼ばわれされても必死にチームのために尽くす。確率とかデータの中に込められた熱さ。これは肉体を痛めつける練習と同じぐらい尊いんじゃないかと。 さださんはその番組のコーナーまとめでこう語っていました。 「僕がもし、そのマウンドに立つピッチャーだとしたら、そんなことやりたくない。それはあの子だって同じだったと思う」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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