松本人志「一番悪いのはイジメてる奴より自殺する奴。自殺する奴はアホや!って誰かが言わんと」
これ、昔のラジオで本人が語っていた言葉で、昨今のいじめ事件でなぜか急に取り上げられたようなのですが。一見、ヒューマニズムあふれるいじめに対しての問題定義のように感じるかと思います。
ですが、私が感じたのは「いじめる側の勝手な理論」でしかないと、いうのは、彼は同じ番組で昔語りをしたときに「昔、同級生5.6人でよくこづいていたヤツが学校の先生に訴えたおかげで俺ら停学にさせられた事がある、アホちゃうかと。いじめでもなんでもあらへんがな。こづいたり、軽く蹴ったりコントみたいなものしただけだ」
・・・つまり、彼はそのいじめられた側が「先生や学校に訴えるほどの苦痛を感じていた」ことにはまったく思い至っていないし、だからそういうことをしたやつ、派手に騒いで自分を停学に追い込んだ側がおかしい、ということをラジオのトークで平気で語っていたんです。同じ番組で。
もうね、これは悪夢というか。そういう側の人間がいじめ問題を語るという。きっと彼にとってはこういう行為はコントとかお笑いのツッコミでしかなく、いじめているという意識はまったく無かったと思います。だからこういう発言をできる。しかし、本当にいじめでなかったのであれば、停学になるようなことは無かったはずで。
ツイッターでこの言葉に対する反応は「よくいった!」とか「言葉は荒いが正論だ」みたいな好印象が多いみたいですが、ラジオでの発言を聞いていた自分としては思いっきり胸糞悪い印象でしかありませんでした。
いじめた側がいじめ問題を語る悪夢ってのはこういうことなんでしょうね。