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今年の夏休みに、自分の高校の担任だった先生に「もし、田舎に帰ってきてるなら半日ほど学校に来てくれないか?キミのようにゲーム業界に行きたい、という生徒が何人かいて、話を聞かせてやって欲しいんだが・・・」との話。ヒマだったし、その先生とも久々に話をしたかったのでノコノコ行きまして。
で、担任教師の準備室で、ゲーム業界に入りたいという生徒4人と話をしたのですが。 共通して「?」と思ったのは「ゲーム会社に入るにはどういう勉強したらいいか?どんな大学や専門学校が有利か?プログラムを覚えたいけど、やはり工業系学科が有利か?」という質問ばかりで・・・ で、こちらから聞いてみたんです。「キミたちは自宅に自分のパソコンを持っているか?」という質問に全員持っている。パソコンで普段何をしているか?と聞いたらネットでニコ動を見るとか、いわゆるネットサーフィンをしているだけのようで。「自作のゲームを作っている人は?」と聞いたらだんまり。 つまり、この子達はせっかく目の前に最高の教材があるにもかかわらず、ゲームを作るのはプロになってから(就職してから)という意識がありすぎて・・・ で、それがわかったのでこういう事を言いました。「目の前にあるパソコンを使えば、今の時代、いくらでも勉強の方法があるし、ゲーム作りは私の頃(PC88時代)に比べれば圧倒的に素人でも作れるようになっている。で、自分も会社で現場の面接官をするけど、そういうことが出来る人を採用する事が多い。ゲームを作る仕事に向いているかどうかは、まず自作のゲームを一回最初から最後まで作って、それで判断しても遅くないんじゃないか?」 という。それで生徒たちはしゅんとしていましたが・・・ そういう意味ではあまり「有意義な先輩の就職ノウハウ」ではありませんが、ゲーム作りは「プロがやるもの、プロが作るもの」と線引きしている今の段階の彼らでは、あまり向いていないかもしれない、と思ったり。 あまりしょんぼりさせても仕方ないので「もし、自力で一本ゲームを作れたら、それは下手な学歴より就職に圧倒的に有利になる。学生で就職活動でゲームを仕上げてくる人間は全体の5%にも満たない。つまり、それだけ評価される、ってことだ」と。 いろんな考え方がありますが、私は「ゲームが作りたくて作りたくて独学で作っちゃいました」みたいな人の方が、技術が稚拙であっても将来的に役に立つと思ってますので。 しかし・・・まさか自分がこういう事を話す立場になるとは・・・自分がこの学校の学生時代は「そんな仕事10年も持たないよ」と進路指導の先生に大反対されただけに、複雑な気分です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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