アニメ「ガールズ&パンツァー」の舞台になった大洗市がいわゆる「聖地」として盛り上がっている,のに対して、行政が莫大な費用をかけた「まんが王国とっとり」が悪い意味で大変な事になっている、という話を聞きまして、「ああ、これがいわゆるマンガとかアニメとか本当の意味で理解している人、していない人の差なんだろうな」と思いました。
何しろ鳥取まんが王国は「有名漫画家の出身地=漫画王国」という、作品とはまったく関係のないこじつけで。そういうこと言ったら東京出身、大阪出身の有名漫画家がいかに多いか?という話。しかも、ファンは別に出身地に興味があるのではなくて「そのマンガやアニメのキャラクターが存在する舞台になった場所」だから、わざわざ足を運ぶ価値があるのだし。別に漫画家本人の生まれ故郷だから、というのではないし。
忘れてはいけないのは、アニメやマンガの聖地というのは「作品内での聖地」であり、その上で「作品に関係が無ければ聖地になりえない」という・・・私も含めオタクの人なら言われなくてもわかっている心理だと思いますが。
単にイベントを開いて地元出身のマンガ家のキャラクターを並べれば客が来る、なんて、舐めた事に金を使ったものだなあ・・・だいたい、代表的な3人の作家が「名探偵コナン」「ゲゲゲの鬼太郎」「孤独のグルメ」って時点でなにかおかしいだろ(W
最近は実在のアニメの舞台になることで聖地化を村おこしの一環として考えている地方行政も有りますが、そういう試みは面白い、けど、まず「作品が面白い事」「その場所に行きたくなる価値があること」が両輪で揃っていないと、いくら金をかけても意味を成しえないんじゃないでしょうかねえ?
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