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うどんのお話。
ある食品開発メーカーが、新製品の冷凍うどんと老舗有名職人さんに直接打って貰ったうどんを同じ漬け汁で名前を伏せ、一般の人に食べ比べをしてもらった結果、圧倒的大差で冷凍うどんが美味しい、という評価を受ける結果になりました。 冷凍うどんが美味しい理由はうどんの中にコシと滑らかさを出すため、「タピオカ粉」を配合してあるという。そして、冷凍する事によってグルテンの結束がより強くなり、通常のうどんよりモチモチ感が出るという。 当然、昔ながらの手打ちうどんにはない製法です。この結果にうどん名人も苦い顔だったらしいですが・・・ たとえば自分が子供だった頃のその手のうどんって、正直コシものど越しも悪い、あまり旨くないものでした。そのイメージで「ああいううどんは不味い」と、勝手に思い込んでしまう。けど、職人が技術を身につけるのに一生懸命なように、食品メーカーも技術革新、味の追及には多くの人と、お金と、技術を投入します。 で、思うのは「伝統というのは守っているだけだとあっさり技術に追い抜かれる」こともある、ということです。 マンガ「コンシェルジュ」で主人公と支配人が不況下のホテル業界のあり方を語った言葉。 「我々には昔からの歴史と伝統がある、変わらないサービスこそお客様に大切なのだ、そういう方針だった老舗ホテルがここ数年、次々に消えていっています。今は、そういう時代なんです」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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