私のようなコンシューマゲーム作っている人間にとって、年齢制限のレイティング表現というのは気を使うところですが。
で、この規制って本来、普遍的であるべきだと思うんです。業界として。で、変わるからにはきちんとメーカーに変わった事を通達し、その規制内で作るかどうかを判断する、そういうものであってほしいと。これは表現の自由を守るために、業界で自主規制、あるいは年齢制限をきっちりかけているよ、というアピールであって、その表現を使いたい場合はそれに見合ったランク付けすればいいと思っています。下手に行政に介入されると表現そのものを規制されるので。
が、以前あるゲームを作った際、いわゆる残酷系描写で敵キャラの部位欠損や血の表現を規制(レイティングランクが上がる)されたことがありまして。これに関してはコッチもやりすぎたと思っていた箇所があったのでそれに従いました。
問題なのは、そのゲームがかなりヒットしまして、次回作を作る時、その表現でレイティングが1ランク下がったんです。で、にもかかわらず前作で規制された表現が許されるようになった。
これって恐らく「売れるから」なんでしょうね?でも、本来のこの機構の意味として、第3者機関で公平に審査されるからこそ意味があり、だからこそ従う理由になれるのですが。
自分達にとってはこんな規制がない方がいいと思います、けど、少なくともその基準が曖昧であったり、時代や売り上げで変化するようなのは逆に作りにくいです。どこまで描写してよいのかわからなくなるので。
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