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イギリスがEUから脱退、ということで思ったこと。
先週の先日のTBSラジオ「セッション22」で取り上げられていたのですが、今回は経済的な理由より、民族感情的な、古い「偉大なる大英帝国」に対するあこがれが国民世論を動かした、ということで。特にイギリスは昨今の移民、外国人排斥の動きなどにあるように、経済的な今後の不利益、不安より、感情論を選んだ、という結果になったというかたちでしょうか。 もっとも52:48という真っ二つに分かれた結果から見ても、全員がその感情論に走っている訳ではないことがはっきり出ていますが、これってどちらを選んでも「国民の半分の意見を無視した」になる。 結果が今後どうなるかはわかりませんが、第2次世界大戦前も各国がナショナリズムの台頭、各国協調より過激な自国第一主義の発言をする政治家が支持を得た時代だっただけに、いろんな不安が出てきている。その火種は常にあって、誰かが火をつけたら止まらない。 戦争がはじまるきっかけというのは、こういった排他的であったり自国主義であったり、国内の人気におもねった、国民の民族感情論を実質論が上回った政治家の動きから始まります。戦前の日本でも、実質のアメリカとの戦力差を知っている人間ほど「戦争をやってはいけない!」と訴えた、にもかかわらず、なまじ日露戦争での勝利経験が「我が国は大国に科根性論で勝てる、神風がある」といった空気が押し流した。何しろ戦争前の新聞も各社開戦をあおり、世論もそちらに向かっていた。結果は… いつの時代も変わらないのは戦争被害で庶民が幸せになることはない、むしろ取り返しのつかない長期間、破壊と殺戮の日々が待っている。 戦争を意地でもやらない、って、意外と難しいんですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.06.25 15:34:46
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