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先日STEAMで購入したスパイダーマンの、メインストーリーをクリアしました。だいたいプレイ時間は30時間でしょうか。
感想ですが「とてもよくできていた」というのと同時に「かゆいところに手が届きすぎて、接待プレイされているような感覚が常にあった」という相反する感じでした。 このゲームはニューヨーク、マンハッタンを舞台にしたオープンワールドアクションで、高層ビルの谷間をプレイヤーはクモの糸を飛ばしながらビュンビュン飛び回り、時折発生する事件で悪人たちと戦いつつ、ストーリーを進めていくゲームです。で、この操作がまず爽快で。最初はボタン操作の多さにあたふたするのですが、慣れると縦横無尽に立体的な動きで町中を移動できる。敵に対しても壁を使って敵の攻撃をかわしたり、あるいは道に落ちているゴミ箱をハンマー投げのようにぶつけたり、また、気が付かれないようにこっそり忍び寄り、クモの糸で拘束して無力化しつつ敵を減らしていったりと、多彩なアクションが気持ちよくて。 また、メインストーリーも私はスパイダーマンをほとんど知らないのですが、そういうビギナーも遊んでいるうちにこのキャラはこういうやつ、こいつはこんな悪役、この人はプレイヤーの過去と因縁があるのかなあ、など理解できるシナリオ設定で。よくあるキャラクターゲームにありがちな「知らないと置いてけぼり」感がないのはよく考えられているなあと。 不満点としては「かゆいところに手が届きすぎる」というのがあり。たとえば、ゲーム中に難易度を自由に変更できるのですが、どうしても倒せないボスなどで最低難易度にするとプレイヤーが死なないレベルまで落とせる。また、ムービー中に入るQTEをカットできたり、問題解決のために絵合わせパズルをさせられることがあるのですがこれもカットできる。あらゆる「ユーザーから不満の出そうなところをオプションでカットできる」という・・・これって一見、ユーザーフレンドリーのようで、実は「だったら最初から入れるほどでもない、どうでもいいゲーム性だった」ということでもあります(事実、QTEも」パズルもたいして面白くない) また、そのわりにプレイヤーが時々別キャラに変更になって敵のアジトに侵入捜査することがあるのですが、ここは「決められたルートを決められた手順で移動し、ボタンを押させるだけ」という、なんとも窮屈なゲーム性になる。失敗したら元に戻されるだけという、面白さにつながっていない(作られたハラハラ映像を見せるためだけの操作)感じでした。 それと最大の不満としては・・・「せっかくのオープンワールドなのに似たようなビルの谷間ばかり」なので変化が感じられない」という。実際の都市を再現したから、というのはわかりますけど、これだとたとえば今の面積の半分でも、下手したら1/4のエリアであっても遊んでいる側にとって広さは同じ感覚でしかなく。これは残念でした。やはりオープンワールドの魅力は「どこにでも行けること」だけに、見た目が同じではその広さが伝わらない感じでした。 ですが、とても丁寧に、また、信じられないぐらい膨大なコストをかけて作りこんでいる作品だというのは伝わってきますので、ぜひまだ遊んでいない方はお勧めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.09.06 20:26:15
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