8月21日(土)今年も中津江ミュージックフェスティバルがやって来た。
去年の終了後、いよいよ今年で終わりだとの噂も流れた(毎年そうだという話もある)が、おっとどっこい、時間や前夜祭等いくらかこじんまりとなったようだが、開催にエールを送ろう。
過疎地におけるイベントという観点から見れば、地域興しに利用しない手はないと思うのだが、この持続性とその独特の雰囲気は、そういった範疇を超えており、ここに動員とか収益とかを持ち込むのは、場違いという考え方もできるのか・・・。
ファーマータナカのような一般客はたぶんほとんど皆無、出演バンドとその関係者、主催者やその関係者といった布陣だ。
見方によってはとても入りこめない内輪の雰囲気を漂わせている中に、例年ライフワーク的に参加を決め込むファーマータナカの根性は見上げたものだ。
でもそれを支えているのは、やはり音楽を愛するハートと、何といっても生の音への渇望だ。
徐(おもむろ)にポケット瓶からのマイヤーズラムのダブルに同量のソーダを満たす。
アコースティックなギターとバンジョーの音色、あとはただ、森と木と草と水と太陽と月、理不尽ともいえる暑さと繁忙と困窮の日常から開放される瞬間だ。
生きててよかった、(上)津江に来てよかったと・・・。
個人的には、キングと呼ばれる平田達彦の、「Don't Think Twice, It's All Right(くよくよするな)」、
コンサートで矢鱈どん引きされるという中川五郎の「主婦のブルース2010」が印象的だった。
中津江ミュージックフェスティバルの発祥および経緯については、
中川五郎のHP 「The World According to Goronyan ナカガワゴロウの世界」にも詳しいので、興味のある方は参照してほしい。