読書記

阿刀田高の『ホメロスを楽しむために』
を読んで触発されてＤＶＤを２本借りた。
その内の１本がこれ『オデュッセウス』
オデュッセウスを演じているのは『ハムナプトラ』でイムホテップをやってたアーノルド・ヴォスルー、白髪交じりなのはコーディネイトではなかろう・・・結構年クッてんだね（驚）

（残念ながら？）本では触れられていない物語が展開していくので、私のように阿刀田高繋がりでこのＤＶＤを視聴するのは危険かもしれませんし、かなりオデュッセイアの物語の知識を持っていないと損をするでしょう。


航海中、霧に覆われて方向感覚を喪失したオデュッセウス一行がある島に漂着。
オオオッ、本で紹介されていた『ナウシカ慕情』あたりの話か！と喜んだも束の間、全然違う。
登場する『謎の女』がホントに『謎な女』、う～～～～ん？？誰だこの女？？
そんな話の筋ばかりが気になっていましたが、映像は確かにＤＶＤの帯で強調するだけのことはあります、凝っています。
反対に言えば映像美を謳う作品は駄作いやもとい賛同しにくい作品なのかもしれません

愛妻ペネレペイアも出てきませんし、愛息テレコマスも登場しない。
10年間の漂流中の1エピソードに絞り込んだ展開なので、これはこれでありなんでしょうが、物足りないなぁ、というのが今の感想です。