★ソンブロイユ★愛しのノアゼット♪★
昨日、野菜のかわりに連れて帰って来てしまったデプレ・ア・フルール・ジョーヌは、ノアゼットである。オールドローズの中でもノアゼットは、儚げで愛らしい花をつける品種が多い。誰にでも弱みはあるものだが、筆者に関する限りノアゼットはツボ中のツボ。ちなみに、この品種は、1814年、フィリップ・ノワゼット(Phillipe Noisette )により育種されたブラッシュ・ノワゼット(Blush Noisette)が起源だとされている。1800年代というのは、伊能忠敬が蝦夷地測量を命ぜられ、この島国の測量をえっちらおっちらと開始した時代で、西洋史ならば移民が盛んに行われた時代でもある。そんな時代に、ノアゼットは生まれた。花というものは、いつの時代もその時代の影響を免れないものだが、ノアゼットという品種には、「妖精がいると信じられていた時代」の香りが色濃く残されているように思う。ソンブロイユ、グロワール・ド・ディジョン、エメ・ヴィベールなどもノアゼットの仲間だ(クライミングに分類されることもある)。*つるバラ*グロワールドディジョンスリット鉢・鉢バラ価格:3,600円(税込、送料別)【接ぎ木新苗】*つるバラ*エメヴィベール4号ロングスリットポット価格:1,600円(税込、送料別)イングリッシュローズのような強さは無いが、ノアゼットのもつ儚さ(弱さ)は美しさにつながっているのではないだろうか?この品種が今に伝えられていることに感謝したい。時を越え、かのガートルード・ジーキルと全く同じように、エメ・ヴィベールを愛でられるのは、庭に遊ぶ人間にとってかけがえのない幸福である。という訳で、「野菜よりバラ苗よね♪」となる。その他バラ関連記事はこちらからロザリアンシンドローム第1楽章薔薇色の人生1