10月に放映された
「太宰治物語」をビデオで今頃見ました(笑
太宰治も好きだし、主演の豊川悦司も好きなので録画しておきました。
先日行った
河口湖畔のカチカチ山でも、太宰治のことがいろいろ解説してあったので、
天下茶屋など、こういうところだったのかと思って見ていました。
「富士には月見草がよく似合う。」という有名な一説があります。
昼間咲かないはずの月見草が咲いていたといい、
それが富士に対抗できるほど堂々としていたともいう。
実は月見草は太宰治本人の投影ではないかと井伏鱒二は言っていた。
そうなのかもしれませんね。
志賀直哉などの作家に対抗意識を持ってたけど、
自分は苦悩以外誇れるものはないとも言っていた。
生活を立て直すために結婚したのに、
段々また崩れていってしまう。
「斜陽」を書く為に、愛人の太田静子を利用したの?
とも思ってしまったけど、共通する魂を感じたからこそ、
惹かれあったのですよね。
「子供より親が大事。」
自分に言い聞かせるように言う太宰が印象的でした。
TV評で言うほど明るいとは思えなかったけど、
もっと暗いイメージだったのでしょうか。
そんなに死に急がなくても良かったのにと思います。