やはり篤姫はいいですね!
印象的な台詞を書き取っていたら、
先日10月5日の放送だけで、
いい場面が3箇所もありました。
何回も巻き戻しながら、書き取りましたが、
記憶力が悪いので、間違ってたらごめんなさい。
最初にいいと思ったのは、
薩摩藩家老の小松帯刀が、
芸者の琴桜と出会い、話す場面。
西郷隆盛の復帰祝いの席で、
最初に琴桜にお酌されるのを、
西郷と小松で譲り合っていると、
琴桜「ほな、うちが決めさせていただきます。
こちらのご立派な顔の方から。
ご家老さんには逆らえませんよって。」
西郷「じゃっどん、長州がいつ京に攻め込んでくるか分からん時に
こげん浮かれとってよかとか?」
家来「よかよか、今夜だけは別じゃ。」
小松「ええ。」
琴桜「ほんまによろしおすのんか?
京の町は長州贔屓が多くて、
薩摩はんは嫌われてますえ。」
小松「戦でいつ命を落とすかわからないからこそ、
こうして騒ぐ時には騒ぐ、
楽しむときには楽しむ。
それで良いのです。」
大久保「そういうご家老のお達しじゃ!
みんな大いに楽しもうや。」
琴桜「ほな、どうぞ、ご家老さん。」
小松と琴桜が微笑み合って、酒を酌み交わす。
二人の心が交わって、これから通じ合うのだろうなという感じ。
戦や、やるべきことが山積みの中、
せめてもの楽しみをそこに見出しているのかな?
小松には篤姫のことを、
いつまでも想ってて欲しかったけど、
やはり篤姫のような凛とした女性に
惹かれるのだなと思いました。
また、2箇所目は、篤姫と和宮の会話です。
和宮が懐妊したと大喜びした篤姫が
お祝いにデンデン太鼓を贈ったのですが、
その懐妊が勘違いだと分かった時の会話です。
篤姫「宮様のお気持ちを思うと・・・・」
和宮「心配なのは、公方さんの方です。
どれほどがっかり遊ばすかと思うと・・・」
篤姫「公方様は、お優しいお方です。
ご自分のことよりも、宮様の気持ちを
案じられるでしょう。」
和宮「そうですね。」
篤姫「私は愚か者です。早まって、そのようなものを。」
と言って、和宮の手元のでんでん太鼓を見つめる。
和宮「嬉しゅうございました。
天樟院さんが喜んで下さったことも、
今、そうして私の為に泣いてくださったことも。」
ただ、公方さんのお子を抱きとうございました。
公武合体のためではなく、
日本国のためでもなく、
一人のおなごとして・・・」
篤姫「分かります。
何よりも一人のおなごとして・・・」
とお互い顔を見つめ合う。
和宮「これはそのまま、手元に置いてもよろしゅうおすか?」
篤姫「それはもちろんよろしいですが・・・」
和宮「次の時まで取っておく事にします。」
篤姫「そうですね。そう致しましょう。」
そして微笑みあうのでした。
夫婦がお互いに思いやる気持ち、
母になりたい気持ちは、
姑である篤姫も痛いほど分かっていたのですよね。
心が通じた途端に夫に先立たれ、
子も居ないまま、大して年も変わらぬ家茂を息子として、
和宮を嫁として迎えたのです。
そして年若い祖母になろうとしていたのに。
私は、次女がお腹に居た時、
前の主人から好きな人が居ると打ち明けられ、
浮気ではなく本気になってしまったから、
別れて欲しいと言われてしまいました。
一旦は、思い直して戻ってきましたが、
相手の女性に自殺すると脅かされ、
また彼女と縒りを戻してしまいました。
その頃、義母は私に
「今は、血迷って、訳が分からなくなってるけど、
あなたと結婚する時、若すぎると反対したら、
初めて息子に乱暴されたくらいなので、
きっと戻ってくるから待っていて」と言われました。
でも、私は彼が乱暴することもあるんだと、
恐怖を感じてしまい、かえって別れる決心をしました。
でも、義母が止めてくれたことは嬉しかったです。
実母は、早く荷物をまとめて帰って来いの
一点張りだったからね
もちろん心配でそう言ってくれたのだろうけど、
前の主人がなぜかあまり気に入ってなかったのですよね。
これ幸いと別れるように言ってました。
次女を堕ろそうか迷ったけど、
結局産むことにしたのも、
やはり母性本能なのでしょうか?
あまり面倒見いいほうじゃないけどね。
最後の場面は台詞は短いですが、
印象的な一言でした。
初めて写真を撮る前に、
長州征伐に総大将として出陣すると家茂が言い、
ショックを受け、憂い顔の
和宮に向かって言った言葉です。
家茂「笑(わろ)うてはもらえぬか?
そなたの笑顔を携えて
出陣したいのじゃ。」
そう言うと、和宮は無理に笑顔を作り、写真に映る。
でも、篤姫の姑であるケイショウ院と家茂が会話してると、
まるで誰とも話したくないと言うように
去って行ってしまうのです。
京都に行くだけでも、すごく心配して、
篤姫を恨んだくらいなのに、
子どもも出来ないまま、
戦場に行かせるなんて辛すぎますよね。
和宮の堀北真希も初々しくて可愛いです。
家茂の松田翔太も、この役はいつものクールさを抑え気味。
優しい好男子で、お似合いの感じです。
だから一層切ないのですよね。
もちろん、篤姫役の宮崎あおいはいいけどね。
視聴率がいいのも頷けます。
女性の気持ちをよく表現してくれてるから、
すごく共感できます。
男性はどうなのかな?
分かって欲しいです。
なんて、男性の気持ちも
素直に表現されてると思います。
この頃の男性なんて、
今よりもっと感情を表せないと思うのに。
でも、昔は日本人も愛を表現してたのかな?
お互いもっと素直になれば、
分かり合えるのにね。