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MUSIC LAND -私の庭の花たち-

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金子みすゝ゛の詩に作曲


歌「私と小鳥と鈴と」


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他の方の詩に作曲


歌「山姥」 影絵「山姥の鏡」より


歌「自分の皮」 影絵「山姥の鏡」より


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曲「空」作詩まりあーじゅさん


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歌「紫苑」作詞美憂ひかりさん


歌「新月の円舞踏」作詞アリスMOONさん


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曲「いのちのうた」作詞愚信さん


曲「1年1組のうた」作詩1年1組のみんな


曲「束の間の幻」作詩アリスMOONさん


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歌「虫歯かな?」作詞:保健委員会2007


歌「まちこの恋は白い雪の中」神風スズキ


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歌「暗い部屋」作詞CHOCO2010.9.22


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「見果てぬ夢」NO.2(3.4.5)


「見果てぬ夢」NO.3(6.7)


「見果てぬ夢」NO.4(8,9)


「見果てぬ夢」NO.5(10,11)


「私を呼ぶ声」1


「私を呼ぶ声」2


「嵐のように」1


「嵐のように」2(最終回)


「十三夜の面影」1


「十三夜の面影」2


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「十三夜の面影」4


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「十三夜の面影」29


「十三夜の面影」30


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「心の声」3


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「心の声」5


「心の声」6


「心の声」7、8


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「白蛇の道」4


「白蛇の道」5


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「白蛇の道」11


「地獄への道連れ」1


「地獄への道連れ」2(最終回)


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童話「ベラのペンダント」1・2


童話「ベラのペンダント」3


童話「ベラのペンダント」4


童話「ベラのペンダント」5


童話「ベラのペンダント」6


童話「ベラのペンダント」7


童話「ベラのペンダント」8


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童話「ベラのペンダント」15


童話「ベラのペンダント」16


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童話「ベラのペンダント」18


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2011年02月16日
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カテゴリ:読書、コミック
図書館から借りながら、なかなか読めなかった

「魔術はささやく」(宮部みゆき著)を

ようやく今日読み終わりました。

読み始めたら2日くらいと早いのですが・・・

宮部みゆきは何読んでも面白いですね。

また気に入ったところを引用させてもらいますね。

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だけど不思議なんだよね。あねごは考え込むように言った。

あねご「三浦ってさ、中身はともかく、外見はかっこいいタイプじゃない?

あれで女子にもモテるんだよね。バスケット部でも、

1年生でレギュラー入りしているのはあいつだけだし、成績だって悪い方じゃない。

なのにさぁ、どうしてあんなネチネチした弱い者いじめみたいなことをするんだろう。」

三浦は何でも持っている。父親は大手の保険会社に勤めていて、家も裕福だ。

姉御の言うとおり、容姿にも不足ないだろうし、能力にも欠けるところはない。

ただ貪欲なのだ。守は思う。自分には足りないものはないが、

同じように足りないものがない人間はほかにもたくさんいる。

自分も10持っていて、隣の人間も10持っている状態で、

その隣にいる人間に対して優越感を感じたいと思ったら、

相手から何かを取り上げてしまうしか方法がない。

そうしないと満足できない。

三浦のような人間-今は大部分がそうなのだ-

が満足感と幸福感を得ようと思ったら、

もう足し算では駄目なのだ。引き算しながら生きていくしかない。

あいつは楽しいんだろうな。三浦の顔を思い浮かべて、守はひとりごちた。

誰かから何かを取り上げることが、ただもう純粋に楽しいからやっているだけなのだろう。」

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「ただ守が父親を許せないと思うのは、使い込みをしたからではなかった。

その後姿を消してしまったことが許しがたいのだ。

犯した罪をスリッパを脱ぐように簡単に捨てて、

自分だけ真新しい靴を履きにいったのだから。」

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陽一の愛している絵の世界は、守がどう頑張っても理解のつかないものであったが。

陽一は両手いっぱいに自分のものを持っていて、他人の目にはそれがどんなに

貧弱で変わったものに見えようと、一向に気にせず微笑んでいる。

それだからこそ、三浦は彼を、

守と同じくらいに我慢ならないものとしてとらえているようだ。

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お父さんが僕を捨てていったんだな。

そう理解することは、赤ん坊が初めてストーブに触り、

火傷をして、人は恐ろしいものだと理解することに似ていた。

守はできるだけそれから離れようとし、考えまいとして過ごした。

 そして啓子は、父親について守に説明したことも、非難したことも

かばったこともなかった。彼女はただ、わたしたちは何も恥じることはないのよ、

それだけは覚えておきなさいと言うだけだった。

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夫はいつかきっと帰ってくる。連絡してくる。

そのとき、私がどこにいるかわからないがために再会することができない、

ということだけにはなりたくない。

だからここにとどまろう、と。

「日下君のお母さん、お父さんを本当に愛していたんだね。」あねごが小さく言った。

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「だからといって、お前の持っている(錠前破り)の技術が

全然役に立たなくなるわけじゃない。

普通の生活のなかでは、お前はほかの人とはちょっと違うだろう。

誰かが隠しておきたいと思うもの、大事にしまっておきたいものを、

お前は見ることができる。入らないでほしいと思っている場所にも入ることができる。

但し、それはあくまでも、お前がその気になればの話だ。」

じいちゃんは守の目を見た。

「今までだって、お前はやろうと思えばそれができた。

でも、やろうとはしなかった。思いもしなかった。

じいちゃんは信じているし、だからこそお前に教えてきたんだ、

守、鍵というものはな、ほかでもない、人の心を守るものなんだよ。」

お前の親父さんは-じいちゃんは悲しげに言った。

「錠前破りの技術のある人ではなかった。

それなのに、してはいけないことをして、他人の金に手をつけた。

それは、大勢の人たちから預かっている心の錠前をー

それを<信用>と呼ぶ人もいるがね-勝手に開けることだったんだ。

 おまえがこれから大人になっていく間には、何度か、悲しくて嫌な気持ちで

親父さんのしたことを思い出さなければならないことがあるだろう。

恨むこともあるだろう。でもなあ、守。

じいちゃんが恐ろしいと思うのはそれじゃない。

 おまえの親父さんは悪い人ではなかったのだ。

ただ、弱かったんだ。悲しいくらいに弱かった。

その弱さは誰のなかにもある。お前の中にもある。

そしてお前が、自分のなかにあるその弱さに気がついた時、

ああ、親父と同じだと思うだろう。ひょっとしたら、親が親なんだから

仕方ないと思うこともあるかもしれない。

世間の連中が無責任に『血は争えない』なんて言うようにな。

じいちゃんが怖いのはそれだ。

じいちゃんが思うに、人間てやつには二種類あってな。

一つは、できることもでも、そうしたくないと思ったらしない人間。

もう一つは、できないことでも、したいと思ったらなんとしてでもやりとげてしまう人間。

どっちがよくて、どっちが悪いとは決められない。

悪いのは、自分の意思でやったりやらなかったりしたことに、言い訳を見つけることだ。

守、親父さんを言い訳にしちゃいけない。どんなことにも言い訳を見つけちゃいけない。

そうやって生きていけば、いつかきっと、親父さんの弱さと、

弱い親父さんの悲しかったところがわかるときがやってくる。」

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(時間と手のかかる男性に比べて、)女性を騙すのは簡単だった。

彼女達はみな、裏側が透けて見えるトランプを手にゲームをしているギャンブラーのようだ。

どんなにポーカー・フェイスをしていても、その手に何があり、

何がないかを告げてやれば、あとは自由に操ることができる。

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だが兄嫁のため息に形を借りて、自分(和子)の内にぽっかりと空いた深い穴を見ているのだった。

どこにも行き場がない、という穴。その気になれば今からでも、

スコップ1本で埋め始めることができる穴なのに、

彼女はその淵に立つことさえも恐ろしくてできないのだった。

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岩本先生「処分が甘いと不満に思うかもしれんが、

三浦たちはバスケット部に置いておくつもりだ。

連中がやめたいと泣いても、絶対にやめさせん。ああいうやつだからこそ、

放り出さないで鍛えてやらにゃならんのだ。わかってくれるな?

日下、俺は遺伝は信じない主義だ。

蛙の子がみんな蛙の子になってたら、周り中蛙だらけでうるさくてかなわん。

俺はただの体育の教師だから、難しいことはよくわからん。

わからんが、教育なんてしち面倒なことを飽きもせずやってるのは、

蛙の子が犬になったり馬になったりするのを見るのが面白いからだ。

ただ世間には、目の悪いやつらがごまんといるからな。

象のしっぽも触って蛇だと騒いだり、牛の角をつかんでサイだと信じたりする。

連中ときたら、自分の鼻先さえ見えとらんのだ。

ぶつかるたびに腹を立てんで、お前の方からうまくよけて歩けよ。」

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陽一「そして、ますます自分がちっぽけで惨めに思えてきたんだ。

生きてる価値なんかない。だから首を吊ろうとしたのに、そこでも失敗しちゃったんだ。」

深呼吸を一つして、守は言った。

「そりゃ、最高の失敗だったよ。」

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(自殺したらもう取り返しはつかないからね。生きていればやり直せるのです。

子供や生徒達にもそう教えてます。人生はゲームじゃない。生き返ったりしないんだよと。)
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「三浦、お前のやっとことは洗いざらい全部わかってるんだ。

どうしてそんなことをするのかも、な。俺が他所者で、泥棒の子で親なしの居候だからだろ?

お前ってやつは、そういう人間をいじめるのが大好きなんだよな。

でもな、三浦。お前こそ可哀想なやつだ。お前は開けちゃいけないドアを開けたんだ。

いいか三浦、確かに俺は親なしの居候、泥棒の子だよ。だけどもっといいことを教えてやる。

俺の親父は横領犯なだけじゃない。人殺しもしてるんだ。俺のおふくろを殺したんだよ。

ただバレてないだけさ。お前がうちの壁に書かせた落書きは本当のことなんだ。

俺は人殺しの息子なんだ。遺伝を信じるんだろ?泥棒の子は泥棒。そうなんだ。

そういうものなんだよ。遺伝はあるんだ。だから甘く見るんじゃないぞ。

俺には人殺しの血が流れているんだ。人殺しの子は人殺し。そうだよな?

お前も知ってのとおり、俺は鍵も外せるんだ。泥棒の血が流れていたら、

あれぐらいお茶の子なんだよ。生まれながら身についてるんだ。

だけどな、三浦外せるのは自転車の鍵だけだと思うなよ。」

怒りは言葉を生み、言葉は怒りを増幅する、守は一気にぶちまけた。

「いいか、これから先、お前が俺に、俺の友達に、俺の家族につきまとったら、

彼らに何かやらかしたら、そのときはもう待ったなしだ。どれだけ鍵をかけて閉じこもろうと

どこまでも逃げようと無駄だ。どんな鍵もぶち開けて、どこまででも追いかけるからな。

(バイクの保管場所の鍵も開けて、ブレーキを壊すことだってできるんだ。)

わかったかい?遺伝を信じろよ。そしてせいぜい命を大事にするんだな。」

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「(親のことで付き合うのをやめるなんて)本性見た気がしたわ。

それなのに、ふっきれないでいたの。でも分かったのよ。

ただ、浅野さん、ふられたのねって言われるのがシャクなだけなんだって。

わたし、今まで鼻高々だったもんだから。前川さんて、社内の女の子にすごくモテてるの。」

見栄っぱりよね。

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含蓄のある言葉が心に響きました。











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最終更新日  2011年02月16日 21時18分07秒
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