息子が昨夜帰宅し、映画「
流浪の月」を観たいと言ってた。息子は広瀬すずのファン。夫が新聞を切り抜いてくれた。
夫は本を読んでから見ると言ってたけど、間に合わなそうw
9:05の回を観ました。後は17:55しかなかったからw
解説:2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうのベストセラー小説を、「怒り」の李相日監督が広瀬すずと松坂桃李の主演で映画化。ある日の夕方、雨の公園でびしょ濡れになっていた10歳の少女・家内更紗に、19歳の大学生・佐伯文が傘をさしかける。伯母に引き取られて暮らす更紗は家に帰りたがらず、文は彼女を自宅に連れて帰る。更紗はそのまま2カ月を文の部屋で過ごし、やがて文は更紗を誘拐した罪で逮捕される。“被害女児”とその“加害者”という烙印を背負って生きることとなった更紗と文は、事件から15年後に再会するが……。更紗の現在の恋人・中瀬亮を横浜流星、心の傷を抱える文に寄り添う看護師・谷あゆみを多部未華子が演じる。「パラサイト 半地下の家族」のホン・ギョンピョが撮影監督を担当。
松坂桃李演じる佐伯文はロリコンと言われてたけど、本当にそうなのか疑問に思ってしまった。
でも、やはり心情的にはそうなのだろう。肉体的にも病気があることが後でわかったし。
それを木に例え「成長できない僕は、はずれですか?」と内田也哉子演じる母に問うのがきつかった。
繊細な心の機微が伝わってきて、切なくなる。広瀬すず演じる家内更紗も、誘拐被害者の烙印を
押されながらも懸命に生きてる。弱くて逃げ場のない女性を狙うという横浜流星演じる中瀬亮。
DV・モラハラ・嫌がらせなど、更紗に執着し、狂気じみた恋人が意外にはまってて怖かった。
でも、可哀相にも思える。多部未華子演じる谷あゆみは、文の過去を知らないまま付き合い、
知ってショックを受ける。嫌がらせは彼女だったのかとも思うが、それはわからない。
文があゆみを最後突き放したように言うのは、思いやりだったのかもしれない。
文が素足で歩くところをクローズアップして写すのが印象的。
哀しい映画だけど、意外にも後味はそれほど悪くない。本当に「毒あるおとぎ話」という感じ。