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2015年11月02日
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■小説「どん底塾の3人」020:確かに売れませんでした
ああ・どん底塾の3人.jpg
◎あらすじ
配置転換、リストラ、倒産で転身せざるを得なくなった3人。つぶれそうな定食屋「どん底」で店主亀さんの熱烈指導を受ける。授業料はいらない。ただし定食屋「どん底」の再建に力を貸してもらいたい。あの「世界一ワクワクする営業の本です」を、新たなものがたりにリメイクしました。(山本藤光)

◎第020話
 惣菜は12個しか売れなかった。店の後片付けをしてから、本日の反省会がはじまる。
「まずは、夕方の部からだ。売上は1200円。これでは、商いとはいえないな。どうする? 撤退するか?」
「確かに売れませんでしたが、認知度が原因だと思います。続けていれば、きっとお客さんがつくはずです」
 加納百合子は、「いやっしゃいませ」「いかがですか」がいえなかった自分自身を思い出していた。せっかく、きめた新ビジネスである。簡単には、撤退したくなかった。
「専任の店頭販売員を置くのは、もったいないと思います。今日は店の方が定休日だったので、兼務が可能かの判断ができませんでした。でも、店員で対応できると考えます」
 大河内雄太は、撤退すべきと考えていた。しかし海老原たちの手前、それをいうのははばかられた。

「惣菜販売ではなく、弁当として売ったらどうでしょうか。それなら、定食屋の延長線上の仕事ですし、わざわざ別に用意することもありません」
 海老原浩二の主張に、亀さんは開いた掌に拳を落とす。
「おれも、そう思う。それなら、店内の客と同じに対応できる。どうだ? 少し軌道修正してみないか?」
 異論はなかった。お客さんが店内に顔を出し、定食弁当を注文する。座って待ってもらっている間に、厨房ではパック詰の弁当を作る。なるほどその方が合理的だ。大河内は、海老原の柔軟な思考に感心した。加納は自分が考えていたことを海老原から提案され、複雑な思いを抱いた。
 
「明日の朝食バイキングは、何食分を用意しようか?」
「今朝が9食でしたから、20食くらいだろうと思います」
 若い海老原がまじめな顔をして、意見を述べる。
「大河内もそう思うか? そんな固い頭で、よく営業ができるよ。もっと、風を読め」
「わたしも、そんなものかと考えていました」
「ポジティブ思考って、知ってるか? 統計学者じゃないんだから、今日の売上を前提にして明日を考えるな。もっと大きく考えろ。昼にあれだけの、行列ができたんだぞ。その効果は、明日の朝食につながる。彼らは待っている間、加納のポスターをいやというほど見ているんだから」 
 
 加納百合子は、明日のことが気になっていた。自分の名刺を持ったお客さんは、本当にくるのだろうか。それを確かめたくなる。
 大河内雄太は、久し振りに充実感を味わっている。海老原浩二は、お客さんから「ありがとう」をいわれる場面を思い描いている。

※加納百合子の日記
 どん底塾でのニュービジネスは、袋ラーメンがあたった。自分たちの企画が、お客さんから評価されたのだ。人事部では自分たちの企画を、現場で直接検証することがない。だから評価は、ネガティブなものしか入ってこない。
 今日は顧客の声に、じかに触れることの大切さを実感した。明日は会社を休む。そして2日目を迎えるニュービジネスを、現場で体感しようと思う。どうせ辞めなければならなくなる会社だ。構うものか。

※ダントツ営業の知恵
 営業の成果は、種まきの量と比例している。






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最終更新日  2015年11月02日 06時28分39秒
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