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2016年01月27日
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■小説「どん底塾の3人」027:店には色がある 
ああ・どん底塾の3人.jpg
 大河内雄太は、居酒屋チェーンの責任者と話をしている。
「従業員は、みんな忙しいんだ。一輪挿しなんぞに、花を生ける余裕はないよ。だめだね、こんなものは」
 その後大河内は、レストランでも同じ理由で断わられた。大河内は、自らのターゲティングの間違いを悟る。忙しい客商売先は、花を生ける余裕すらないのだ。大河内は、方針の変更を余儀なくされる。

 午後2時に、彼は遅い昼食をとる。1000個のはしおきは、まだ1つも売れていない。入ったファミリー・レストランは、黄色で統一されていた。その色を見ながら、大河内は閃いた。
 はしおきには、4つの色がある。一輪挿しを前面に出すのではなく、色を強調すればよい。食事を終えた大河内は、自らの閃きを店長にぶつけてみることにした。
「この店にふさわしい色の、はしおきを販売しています。これなんですが、いかがでしょうか」
「これはなんですか?」
 一輪挿し部分が、気になったらしい。
「お店に余裕があるときには、季節の花を生けられます」
「ユニークなはしおきですね。でも、わたしの一存ではきめられませんので、本部と交渉してください」

 大河内は、教えられた本部へ向かった。はしおきの特徴でもある一輪挿し部分が、逆にマイナスに働いている。大河内は、そこをプラスにすることを考え続けた。レストランのテーブル上にあるものを、彼は思い浮かべてみる。そして、ある話法を発見した。
「つまようじ立てつきのはしおきです。余裕があるときは、一輪挿しにもなります。お子さんや女性には、季節の花を添えることも可能なわけです」
 大河内の話法は、本部の担当者の気持ちをとらえた。黄色のはしおき500個の注文を受けた。納入価は45円に値切られたが、彼には満足だった。大河内はとりあえず250個をその場で納品し、残りは明日届けることを約束する。
 
 その後大河内は、店の色に着目しての営業を続けた。店には色がある。大河内にとって、大きな発見だった。大河内は亀さんノートに、次のように記録した。
――RPDCサイクルの「R:調査」の威力を実感した。新しい何かを発見すること。おれにはその基本がなかった。新しい発見がないから、1日を思い描くこともできないのだ。

※ダントツ営業の知恵
 感性を研ぎ澄ますこと。すると新たな発見ができるようになる。






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最終更新日  2016年01月27日 03時23分44秒
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