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2016年02月21日
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■小説「どん底塾の3人」032:駅待ちと流しの運転手
ああ・どん底塾の3人.jpg
 1000円弁当の販売を明日に控え、「どん底塾」は熱気に包まれていた。不安そうなメンバーのなかで、大河内雄太には余裕があった。昔取った杵柄、というやつである。弁当の販売なら、負けるはずがない。
 大河内は、芝公園のビル街で売ろうと考えている。あそこは店数が少なく、弁当を買い求めるサラリーマンが多い。1日だけなら、もぐり営業でもつかまらないだろうとも思う。
「これが明日のサンプルだ。味わって、食べてみてほしい」
 豪華な弁当だった。焼き魚の鮭が朱色に輝いている。黄金色のフライの隣には、おちょぼ口のようなシューマイがある。さらにダシ巻き卵、海老チリソース、野菜のてんぷら、串カツ、緑と紫の漬け物が入っていた。
「これはすごい」
 大河内が感嘆の声を上げた。
「仲間が手伝ってくれているので、明日8時には届く予定だ。どうだ、うまいか?」
「おいしいです。これなら売れますよ」
 大河内が続けた。見た目も鮮やかだったし、歯ごたえも味もよかった。

「さて問題は、どこで販売するかだ。海老原は、どうする?」
「いつも営業をしている高層住宅で、ローラー作戦をやります」
 海老原は、高層住宅群を思い浮かべた。訪問効率がよいのは、体験的に知っている。
「なぜ、高層住宅を選んだ?」
「その方が、訪問効率がいいからです」
「昼時は、主婦しかいないんだぞ。主婦が自分のために、1000円弁当を買うか? おまえにはわからないかもしれないが、主婦の昼飯は残り物というのが定番だぞ」
「たまには、豪華な弁当でもいかがですか。この話法で、切り込んでみます」

「加納はどうする? 今度は助っ人を認めない。自分の力で、100個を売りさばくんだぞ」
 加納は辞めた会社から、少しでも遠いところを選ぼうとしている。弁当を売っているところを、だれかに見られるのが嫌だったのだ。
「車に張り紙をしようと思います。『本日限定の特製弁当販売中』などと掲げて、できるだけ人込みのなかを流そうかと考えています」
「拡声器は使わないのか?」
「そこまでは考えていません。イメージとしては、公園でこどもを遊ばせている奥さんたちとか、商店街を歩いている人たちをターゲットにしようと思っています」

「大河内はどうするんだ? おまえは前職が仕出弁当の営業だったんだから、お手のものだよな。少し、みんなの参考になることを話してくれないか」
「わたしはサラリーマンをねらいます。オフイスビルの前に、車を停めるつもりでいます」
「大河内が待ちの営業で、加納は流しの営業か。ところで、駅で客待ちしているのと、流しているタクシーとでは、どちらが業績が上か、わかるか?」
「駅で待つ方が、売上は高いと思います。ただ流しているのは、効率が悪いにきまっています」
 海老原が答えた。駅で待っていると、必ずお客さんはやってくる。意味もなく流し続けるタクシーは、非効率的だと思った。
「ただ流しているケースなら、そうかもしれない。客の拾いやすいポイントを熟知しての流しではどうだ?」
「流しの方が業績はいいんですか?」
「そうだ。戦略的に流す運転手は、待っている連中よりも大変だが、確実に売上をかせぐんだ」

※ダントツ営業の知恵
 戦略的な営業活動は、大きな成果につながる。






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最終更新日  2016年02月21日 03時24分53秒
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