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2016年03月08日
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■小説「どん底塾の3人」038:予約受注を獲得する
ああ・どん底塾の3人.jpg
 亀さんがホワイトボードに、最後の実践研修のタイトルを書いている。右下がりの独特な文字だ。亀さんは文字を書くときに、小指を立てる。そんな亀さんを、加納百合子は冷ややかな視線で眺める。
 
――今月の指令:日替わり弁当の予約受注。1人200食以上。

「今回は、予約受注をしてもらう。それも決められた地区でのみ、活動してもらう。日曜日から土曜日までの日替わり弁当の予約を、1人200食以上獲得すること。これが今度のゴールだ。1週間分の献立表は、いま印刷屋に依頼中だ。活用できるものは、そのパンフレットのみだ。海老原、おまえには前回との違いが分かるか?」
「前回は、どこででもいいから、100食を売ればよかった。今度は、定められた地区で、活動しなければならない。まったく違います」

「客が商品を買うのには、4つのパターンがある」
 亀さんは、ホワイトボードに次のように書いた。

――客が商品を買うとき
1:生活のため(衣食住)
2:自己実現あるいは自己満足のため(書籍、ブランド品)
3:衝動買い
4:

「加納に質問しよう。4つ目はなんだ?」 
 感謝という言葉が浮かんだ。加納はそこから、贈答品をイメージする。
「プレゼントのため、ですか?」
「なかなか鋭いじゃないか、おれ流の言葉でいえば、4番目は『(あかし)証のため』となる。感謝の証もそうだし、行った証もそうだ。旅先でペナントなどを買う類のことだが。では、日替わり弁当は何番目になる?」
「1番です」と加納。
「では、1番の商品の条件はなんだ?」
「安いことです」
「安ければ、どんなものでも買われるのか?」
「いいえ、安くてよいものだから、お客さんは買うのです」
「よし、加納のいう通りの弁当にしよう」
 
 テーブルに、○○区△△台の地図が広げられる。不動産屋が使う、詳細な地図だった。定食屋「どん底」を中心にして、3色に塗り分けられている。
「おまえたちには、3つの色のどれかを担当してもらう。今回は弁当の販売ではない。あくまでも、いかに予約をもらうかが勝負だ。予約を受けた弁当は、午前10時から11時半までには必ず配達する。配達要員は、すでに手配済みだ。だから安心して、予約を取りまくってもらいたい」
 加納はまだ、亀さんの意図が理解できない。弁当販売が自分の営業活動に、役に立つとは思えなかった。自分たちは、単に利用されているに過ぎないのではなかろうか。加納の胸中に、さまざまな疑問がわき起こる。 

 ジャンケンで、担当地区が決まった。大河内雄太は、赤色地区の担当となった。地図のコピーを受け取り、まずは法人を探す。法人を丸印で囲みながら、大河内はねらいをそこに絞り込む。
 海老原浩二は、青色地区の担当となった。定食屋「どん底」の北部は、高級住宅地が立ち並ぶところだった。海老原は、団地を引きあてた加納をうらやましく思う。
 今度ダメだったら、どん底塾を止めよう。加納百合子は、これが最後の機会だと考えた。担当地区はどこでもよかった。「待ち」ではなく、積極的に注文を取りに行く。それでダメなら諦めもつく。

※ダントツ営業の知恵
 1日に面談できる顧客の数は限られている。それゆえ、絞込み(ターゲティング)が重要になる。






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最終更新日  2016年03月08日 02時53分33秒
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