2302196 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

山本藤光の文庫で読む500+α

山本藤光の文庫で読む500+α

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

バックナンバー

2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

カテゴリ

空白

(216)

妙に知(明日)の日記

(1580)

新・知だらけの学習塾

(564)

新・営業リーダーのための「めんどうかい」

(358)

完全版シナリオ「ビリーの挑戦」

(261)

知育タンスの引き出し

(317)

営業の「質を測るものさし」あります

(104)

のほほんのほんの本

(386)

乱知タイム

(71)

国内「あ」の著者

(24)

国内「い」の著者

(28)

国内「う」の著者

(11)

国内「え」の著者

(5)

国内「お」の著者

(21)

国内「か」の著者

(21)

国内「き」の著者

(9)

国内「く・け」の著者

(14)

国内「こ」の著者

(18)

国内「さ」の著者

(17)

国内「し」の著者

(27)

国内「すせそ」の著者

(8)

国内「た」の著者

(23)

国内「ち・つ」の著者

(10)

国内「て・と」の著者

(14)

国内「な」の著者

(16)

国内「にぬね」の著者

(5)

国内「の」の著者

(6)

国内「は」の著者B

(13)

国内「ひ」の著者B

(12)

国内「ふ・へ」の著者A

(10)

国内「ほ」の著者A

(7)

国内「ま」の著者A

(16)

国内「み」の著者

(22)

国内「む」の著者

(15)

国内「め・も」の著者

(10)

国内「や」の著者

(14)

国内「ゆ」の著者

(3)

国内「よ」の著者

(10)

国内「ら・わ」行の著者

(4)

海外「ア」行の著者

(28)

海外「カ」行の著者

(28)

サ行の著作者(海外)の書評

(23)

タ行の著作者(海外)の書評

(25)

ナ行の著作者(海外)の書評

(1)

ハ行の著作者(海外)の書評

(27)

マ行の著作者(海外)の書評

(12)

ヤ行の著作者(海外)の書評

(1)

ラ・ワ行の著作者(海外)の書評

(10)

営業マン必読小説:どん底塾の3人

(56)

笑話の時代

(19)

「ビリーの挑戦」第2部・伝説のSSTプロジェクトに挑む

(124)

知だらけの学習塾

(105)

銀塾・知だらけの学習塾

(116)

雑文倉庫

(44)

プロフィール

フジミツ

フジミツ

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

 ガーゴイル@ どこのドイツ 高半旅館は北方庁の高半島の高半温泉であ…
 リンク@ Re:■過・渦・蝸・禍・鍋の「つくり」の意味は?(08/18) 参考URLには小ちゃいミスがあります。 co…
 creesxuny@ erukzlyuujbn &lt;a href=&quot; <small> <a href="http…

サイド自由欄

設定されていません。
2016年03月07日
XML
■小説「どん底塾の3人」037:楽しさなどまったくありません
ああ・どん底塾の3人.jpg
「大河内は弁当売りを通じて、何か学んだことはあるか?」
「弁当は昼に売るもの、との固定観念がありました。だから昼が終わった時点で、仕事を止めてしまいました。あらゆる可能性を考え、粘り強く仕事をすべきだった、と反省しています」
「おまえは、元仕出弁当の営業をしていた。企業に頼みこんで、1か月分の弁当メニューを、社員用の掲示板に張り出してもらう。あとは、運まかせだ。これは攻めの営業ではない。
 生保に移ったおまえは、なかなか業績が上がらない。おまえは、自分が納得した保険を売っているんだぞ。なぜ、親戚やともだちに紹介できないんだ。自分の商品が優れていると信じているのなら、身近な人から満足のおすそわけをする。当たり前のことが、おまえにはできていない。
 コマーシャルに依存している保険は、おまえのところの商品より優れているのか? コマーシャルや企業の看板なんか、クソ食らえだ。おまえだから、売れるんだ。客が満足したら、おまえの商品はクチコミで伝わる。マスコミじゃない。クチコミには投資がいらない。クチコミの伝わる速度は鈍いけど、確実なんだよ」

「よし、では加納の番だ。加納は、弁当売りをどう思った?」
「実際にやってみて、想像以上にたいへんなことだと感じました」
「では聞くけど、楽しかったか?」
「つらいだけで、楽しさなどまったくありませんでした」
「うん、正直でよろしい。ウソつきの海老原は、加納の爪の垢を煎じて飲むように」
 大河内雄太は、亀さんが「楽しくなかった」に言及しないことを不思議に思う。加納はプライドの高い女性だ。早く仕事の楽しさを教えなければ、彼女は逃避してしまう。
「いやいやする仕事くらい、つらいものはないよな。おれは商店街がやっている、毎月のゴミ拾いの日がいやでたまらない。住民としての義務だと思ってあきらめているが、なんで非常識な連中の尻拭いをしなければならないんだ。
 ところがだ。ある日小さな女の子が、こういったんだ。『お母さん、きれいになったね。もうだれもゴミを捨てられないよね』。それを聞いて、いやだったボランティアが、いっぺんに楽しくなったよ」

 結果が出ると、確かに仕事は楽しくなる。加納百合子にも、そのことは理解できる。でも今回は、結果が出なかった。
「加納に、営業活動の基本を伝授しよう。商品を持って、客のところへ行く。次のシチュエーションは何だ? 自分が何を売りにきて、どんなに優れた商品を持っているかに、言及するだろう。最後は、買ってくださいと結ぶ。
 これって、どこか間違っていないか。コミュニケーションのカケラもないんだ。一方通行の会話なんだよ。客ニーズ不在の、こんな展開では売れるものも売れなくなる。
 いいか、1000円弁当は、たまには豪華な昼飯を食ってみたい、という人にしか響かないんだ。そのニーズを、話のなかで引き出すんだ。それが営業の基本だ。誘導尋問みたいに、客の意識をそこに引きこむことなんだよ」
 
 海老原浩二は自動食器洗い乾燥機の販売が、自分の天職だろうかと考えてみた。自分は何がやりたいのだろう。わからなかった。海老原は亀さんノートに、次のように書いた。
――自分は何がやりたいのか。今日から自分探しの旅に出る。

※加納百合子の日記
 どん底塾での営業実践は、散々な結果だった。売れないのだ。それ以前に声に出して「買ってください」といえなかった。亀さんにののしられ続ける毎日に、嫌気がさした。落ちこぼれ、負け犬といわれようが、成果が上がらないのだから辞めるしかない。
 おれが一流にしてやると豪語したのに、亀さんの指導では効果が上がらない。何も教えてくれないのだ。

※ダントツ営業の知恵
 顧客との対話のなかから、誘導尋問のようにニーズを引き出さなければならない。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年03月07日 02時02分40秒
コメント(0) | コメントを書く
[営業マン必読小説:どん底塾の3人] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.