2295717 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

山本藤光の文庫で読む500+α

山本藤光の文庫で読む500+α

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

バックナンバー

2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

カテゴリ

空白

(216)

妙に知(明日)の日記

(1580)

新・知だらけの学習塾

(564)

新・営業リーダーのための「めんどうかい」

(358)

完全版シナリオ「ビリーの挑戦」

(261)

知育タンスの引き出し

(317)

営業の「質を測るものさし」あります

(104)

のほほんのほんの本

(386)

乱知タイム

(71)

国内「あ」の著者

(24)

国内「い」の著者

(28)

国内「う」の著者

(11)

国内「え」の著者

(5)

国内「お」の著者

(21)

国内「か」の著者

(21)

国内「き」の著者

(9)

国内「く・け」の著者

(14)

国内「こ」の著者

(18)

国内「さ」の著者

(17)

国内「し」の著者

(27)

国内「すせそ」の著者

(8)

国内「た」の著者

(23)

国内「ち・つ」の著者

(10)

国内「て・と」の著者

(14)

国内「な」の著者

(16)

国内「にぬね」の著者

(5)

国内「の」の著者

(6)

国内「は」の著者B

(13)

国内「ひ」の著者B

(12)

国内「ふ・へ」の著者A

(10)

国内「ほ」の著者A

(7)

国内「ま」の著者A

(16)

国内「み」の著者

(22)

国内「む」の著者

(15)

国内「め・も」の著者

(10)

国内「や」の著者

(14)

国内「ゆ」の著者

(3)

国内「よ」の著者

(10)

国内「ら・わ」行の著者

(4)

海外「ア」行の著者

(28)

海外「カ」行の著者

(28)

サ行の著作者(海外)の書評

(23)

タ行の著作者(海外)の書評

(25)

ナ行の著作者(海外)の書評

(1)

ハ行の著作者(海外)の書評

(27)

マ行の著作者(海外)の書評

(12)

ヤ行の著作者(海外)の書評

(1)

ラ・ワ行の著作者(海外)の書評

(10)

営業マン必読小説:どん底塾の3人

(56)

笑話の時代

(19)

「ビリーの挑戦」第2部・伝説のSSTプロジェクトに挑む

(124)

知だらけの学習塾

(105)

銀塾・知だらけの学習塾

(116)

雑文倉庫

(44)

プロフィール

フジミツ

フジミツ

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

 ガーゴイル@ どこのドイツ 高半旅館は北方庁の高半島の高半温泉であ…
 リンク@ Re:■過・渦・蝸・禍・鍋の「つくり」の意味は?(08/18) 参考URLには小ちゃいミスがあります。 co…
 creesxuny@ erukzlyuujbn &lt;a href=&quot; <small> <a href="http…

サイド自由欄

設定されていません。
2016年04月07日
XML
▀小説「どん底塾の3人」047:公正な業績評価
01どん底塾の3人.jpg
「海老原は、上司から正当な評価を受けていると考えるか?」
 唐突な質問だった。所長からは、相変わらず「ビリー」と呼ばれている。最近は業績が上がっているのに、差別用語は消えない。正当な評価を受けているとは、考えられなかった。
「正当な評価は、受けていません」
「そうだろう。正当な評価を受けていると答えられるのは、1000人に1人くらいだ。あとの999人は、不満タラタラ。それが評価の現実だ。ずっとトップを走ってきたおれが、管理職になったのは同期でいちばん最後だった。もちろん、不満だったさ。でも当時の上司は、おれが管理職には向いていないと評価した。
 上司が替わって、待ちに待った課長のポストをもらった。部下は14名だった。チーム成績は、5年連続でトップ。鼻が高かったけど、くだんの上司が舞い戻ってきた。だから、会社を辞めた。自分をまっとうに評価をしてくれない上司とは、いっしょに仕事をしたくなかったからだ」
 
 評価の話は、加納には耳の痛いものだった。いつも公正な、業績評価を考えていた。どんなに考えたところで、すべての人が納得してくれるものは作れない。
「人事部だった関係で、評価に関する苦情をよく受けました。いくら説明しても、納得してもらえません。最後は、公正な評価案を持ってきなさい、と開き直ったほどです」
「評価を量と質で考えると、営業職は量が明確だから、まだわかりやすい。しかし量だけでは、不具合が起きる。市場規模やさまざまな条件で、量が左右されるからだ。そこで、質の要素も取り入れる。こうなると、客観評価となり不平不満を誘発する。
 評価なんて気にするな。不満を述べたところで、オリンピックの判定と同じだ。絶対にくつがえらない。いやなら、会社を辞める。方法はそれしかない。優秀な営業マンは、そんなことに時間を取らない。取るだけムダだ、と知っている」

「評価を甘んじて受けろ、ということですか?」と海老原。
「変わる可能性があるのなら、挑戦してみればいい。そうでなければ、受け入れるしかないだろう。おれが会社を辞めるとき、前の上司がきみこそ最高の営業リーダーだ、といってくれた。うれしかったよ。そして業績評価以外の、もうひとつの評価の存在を知ったんだ。給料には反映されないが、信頼という評価だ。人物評価といい換えてもいい」

※加納百合子の日記
 亀さんから「人物評価」ということを教わった。自分の成果が上がらないのは、亀さんの指導が悪いからだと思っていたことを反省している。
 亀さんは何も教えない。教えるよりも、育てようとしてくれていた。だからいつも、「自分で考えろ」といっていたのだ。長いトンネルの向こうに、かすかに光が見えた。希望という名の光だ。

※ダントツ営業の知恵
 大切なのは自分自身を鍛え磨いた人にだけ与えられる、給料に反映されない「人物評価」である。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年04月07日 02時22分59秒
コメント(0) | コメントを書く
[営業マン必読小説:どん底塾の3人] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.