|
カテゴリ:営業マン必読小説:どん底塾の3人
▀小説「どん底塾の3人」048:モナリザ・チェック
「おまえたちには、早過ぎるテーマかもしれん。優れた営業リーダーについて、少し話をしておきたい。きちんとノートをして、将来リーダーになったら、思い起こしてもらいたい」 亀さんは黒表紙のノートを開き、最初のページに張ってある紙を見せてくれた。『モナリザ・チェック』と書いてある。これは毎朝、声に出して読んでいたものだ。亀さんはホワイトボードに、タテに「モナリザ」と書いた。 ――モ:モチベーションは高いか ――ナ:ナレッジは循環しているか ――リ:リーダーシップを発揮しているか ――ザ:ザ(定冠詞)のつく仕事をしているか 「上から説明しよう。『モ』は、部下に向けた視点だ。部下のモチベーションをチェックせよとの戒め。『ナ』は、チームに向けた視点。ナレッジ(知)が、チーム内で共有化されているかの確認だ。『リ』は、自分自身への問いかけ。部下とともに現場で、汗を流しているかの確認だ。そして『ザ』だが、こいつの説明は難しい。定冠詞のザは、優れたものにつけられる。つまりだ、ザがつけられるような、優れた仕事をしているかの確認だ」 「モナリザ・チェックですか。何か感じがいいですね。だれが考えたんですか?」と大河内。 「おれにきまっているだろうが」 「亀さんって、詩人なんですね。見直しましたよ」と海老原。 「本も読まないおまえに、ほめられたところで、うれしくないよ」 「1か月に1冊、必ず本を読みます。昨日のノートに誓いをたてたんですから、実行しますよ」 「人生とは、見えない坂の上にある。人間っていうのは、楽な方へ楽な方へと行きがちなんだ。だからそうならないように、毎朝『モナリザ・チェック』を唱える。すると、今日もやるぞという元気が出てくる。思い描いたら、書けと教えたろ。今度は、それを声に出して読むんだ」 ※ダントツ営業の知恵 成果を思い描いたら、それを声に出して読み上げる。すると「やるぞ」という気力がわいてくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年04月08日 03時37分16秒
コメント(0) | コメントを書く
[営業マン必読小説:どん底塾の3人] カテゴリの最新記事
|