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2016年04月20日
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■小説「どん底塾の3人」054:ワンランク上の活動
01どん底塾の3人.jpg
 亀さんの商談は成立した。弁当の予約は仲間同士が、交代で担当しているとのこと。鶴亀屋の献立表は、快く引き受けてくれた。
「できるだけ、客にしゃべらせること。これが営業話法の基本だ。仕出弁当の取り扱いは、会社によってまったく違う。おまえが勤めていた会社は、どうだった?」
「3社くらいの献立表が壁に張ってあり、1週間単位の注文表が添えてありました。希望者はそこに名前を書き、弁当当番が毎朝電話をかけていました」
「そうだろうが。まずはそのルールを探ることだな。それと、なぜプロフィールを書いた紙を使わない?」
「名刺ができたので……」
「あの紙は、客にインパクトを与えたんだろうが。よいことは続けろ。慢心はいかん。あの紙、持っていないのか?」
「1枚だけあります」
「じゃあ、コピーしろよ」

 何度も断わられている顧客で、次々と契約が取れた。亀さんは自らやってみせ、加納にやらせてみた。
「ところでおまえ、社長さんにおまえはないな。ごめん、加納さん。ウーン、いいにくい。2人だけのときは、勘弁しろよな。それじゃないと、会話にリズムが出ないから」
「いいですよ、おまえで」
「じゃあ、おまえだ。おまえは自分のクロージング話法は、5点満点で何点くらいだと思う?」
「亀さんのようにはできないので、2点くらいですか」
「じゃあ、おまえが考える、もうワンランク上のクロージング話法って、どんなイメージだ?」

 亀さんの使っている手法は、「身の丈コンピタンシー」という。営業マンと同行しながら、ワンランク上の活動を自ら考えさせるのである。
「絶対に社員の方に喜ばれます。ぜひ契約してください、といえるようになれば、3点だと思います」
「それはいい。おまえが3点の話法を、スムースにいえるようになるまで応援するよ」
 亀さんはまた賞賛している。ワンランク上の活動は、なんだって構わない。大切なことは、自らそれを考え出すことなのだ。亀さんは同行時の話法を駆使しながら、加納を育てようとしている。
 
「おまえの顧客ニーズを把握する活動は、何点だ?」
「まだまだですので、これも2点くらいかと思います」
「じゃあ、ワンランク上の活動って、どんなものだ?」
「どうすれば契約が可能なのかを、さりげなく聞き出すことです」
「それはいい」
 移動する車中で、亀さんは何度も質問を投げかけ「それはいい」を連発した。新たな活動を可視化させる。亀さんが優れた営業リーダーであったことを、加納は改めて思い出していた。

※ダントツ営業の知恵
 大切なことは、常にワンランク上の活動を追及することである。






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最終更新日  2016年04月20日 02時35分51秒
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