|
カテゴリ: ピアノ練習あれこれ
毎日、必死に時間をつくってはピアノに向かい、なんとか練習を続けているのだが、今日、ショパンエチュードOp.10-4を弾きながら、ふと頭をよぎったのはこんな一言、「続けることって素晴らしい!」
10月19日、ショパンエチュードOp.10-4を始めた日には「こんな曲、本当に弾ける日なんてくるのだろうか」と思う気持ちがほとんどを占めていた。譜読みを進めれば進めるほど難解なフレーズが登場し、しかも、参考にしようといざ聴いてみたアシュケナージとポリーニの演奏に打ちのめされ、「弾けるわけがない」と確信してしまった、そんな日々。 確かにこのエチュードは、現在の私の技量ではかなり困難な部類であり、始めることすら無謀だと思われてきたのだ。それでも諦めずにコツコツと、いや、それは半ば意地になって練習を重ねてきた。すると、当初はどうしても弾けなかった小節だって、今では弾けるようになっているうえに、テンポだって徐々に上がってきている。これも全て「諦めずに続けてきた」からであろう。 どんなに難しい曲でも、毎日ほんの少しでも譜面と向き合い、そして「絶対に弾いてやる」という気持ちがあれば、いつかは成果が形となってあらわれるということを、身をもって経験したような気がしてならない。勿論、まだまだ仕上がりにはほど遠いエチュードOp.10-4ではあるが、手応えを感じれば感じるほど、続けることの大切さを実感する。この調子で他の曲も・・・と思うのだが、いつまでこのモチベーションを保っていられるのか、不安だ。 逆に、練習途中で中断してしまったドビュッシーの「雨の庭」、あれほど必死に練習を重ね、苦手部分も克服したつもりでいたのに、これを今日久々に弾いてみたところ、それはもう聴くにたえない状態と化していた。やはり練習途中で休止してしまったのが原因だろう、また1からやり直しである。「続けることって素晴らしい!でも、難しい・・・」 (ここから改めて追記したので・・・) ■私流、自分には手の余る難曲・大曲を練習する時には? 譜読みは全体を眺めて、と前に語ったことがあるが、難曲の場合は一気に最初から最後まで弾ける訳はないのだから、やっぱり細かく分けて練習していきたい。 1.1曲を細かく分けて練習計画をたてる(それは時にページ単位であったり、はたまた、もっと難解な曲な場合は数段ごとなんてこともあったり、または曲の区切りの良い箇所まで等。日程なんてたててしまうと、もっとやる気が出るがプレッシャーも感じるかも?) 2.ゆっくりでも良いからミスタッチがなくなるまで練習、その部分がスムーズに弾けるまで先に進まない。 (3.ここで暗譜出来てしまう程、部分練習したら、(きっと)改めて暗譜にかける労力が不要だ) 4.部分練習でどうしてもつまずく場合は、教則本で類似したテクニックを弾いてみたり、リズムを変えてひたすら練習 5.最後まで到達できたら、とりあえず自分にご褒美なんてしてみる! 後は、曲に表情をつけていったりと最後の仕上げになる訳だが、技巧的に弾けるところまでくると本当に嬉しい。ある意味、「馬ににんじん」的計画ではあるが、エチュードOp.10-4がとりあえず最後までたどり着いた時、あまりに嬉しくてケーキを買ってきてしまった程だったり。根気よく続けた自分へのご褒美である。 実は、私自身、最初の段階でとりあえず全曲弾いてしまい、後で苦手部分をかいつまんで練習していることの方が多いのだが、とても最後まで到達できそうもない曲は上記のように長期計画をたててゆっくり練習していっている。少しずつ曲が完成していく様子を実感できるのは、とても楽しいし、なんだかスタンプラリーをしているような気分である。 ---------------------------------------------------- 本日のピアノ練習メモ(定例) ●ハノン #29-30,#39 #29-30を続けて繰り返し4回。 #39テンポ110で1回ずつ(2往復)は以下の調 ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調,変ト長調,変ホ短調,ロ長調,嬰ト短調,ホ長調,嬰ハ短調,イ長調,嬰へ短調,ニ長調のスケール #39テンポ100でじっくりと何度も繰り返す。左右片手ずつ往復して練習は以下の調 ロ短調のスケール ●ブラームス51練習 #17,18ab,#30,#9a(4-5指強化の為,指を広げる) #17、数回繰り返し #18a、右手16分音符4音の間に3連音符、3回繰り返し #18b、16分音符4音の間に3連音符応用、3回繰り返し #30、1音押さえたまま4-5指のトリル。2回往復。 #09a、各指を広げる運動、音をはずさぬよう、ゆっくり正確に。 ●ツェルニー30番 #23 #01~22の復習はしばらく休止 #23、両手3度進行が合うようになってきた。よし、この調子で練習を続けよう。これが綺麗に合えばOK!! ●クラーマー=ビューロー60練習 #01~#03 #01、16小節~18小節の左手、2拍目,4拍目の4指が弱い点、今日も粒良く弾けるよう練習。 #02、まとめ段階 #03、音ミスが大幅に減ったので、もう少しテンポアップしていきたい。 ●バッハインヴェンション #01~#12 #01~#10はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。春秋版譜面にフレーズ区切りを書き込み、参考にする。 #11、多少の音ミスはあるが、ようやく曲らしくきこえるようになった。通しで繰り返し練習。 #12、難解なトリルの連続がポイント。今日は譜面をざっと読むだけにとどめておく。 ●ショパン エチュード Op.10,25 Op.10-01、ゆっくりテンポで通し練習。譜面2~4ページの特に苦手な部分を中心に部分練習。 Op.10-04、テンポ四分音符125で通し練習を数回。苦手部分を練習し、再び通しで。この曲を弾く場合、ある意味「勢い」が必要であると実感。 Op.10-12、20年以上・・・ぶりに弾いてみたが、ほとんど全滅に近い状態であった。とりあえず最初の2ページを弾き直してみたが、左手の動きは1から練習し直さなければだめそうだ。 Op.25-02、結局今日もモデラートなテンポで通し練習。指の形を工夫することで音の粒も随分整ってきた! ●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」 プレリュード、まとめ段階、暗譜は約90%完了。 メヌエット、そろそろまとめ段階だが、まだ若干音ミス有り。 ●ドビュッシー 「雨の庭」 一時期あれほど練習していた「雨の庭」、実に久々弾いてみたところ、それはもう悲惨な状態であった。やはり完璧に仕上げるまで持続しないとだめなのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ ピアノ練習あれこれ] カテゴリの最新記事
|