XPをVista風にする外伝part1
さて以前、デスクトップサイドバーの導入でVista化は終了したと思っていたのですが、まだまだやることがありました。今回はその中から、「視覚スタイルファイルのフォント変更」および「システムフォントの変更」を紹介します。視覚スタイルファイルのフォント変更視覚スタイルファイルとは、スキンを変更するときに使った、拡張子が.msstyleのファイルです。「えっ?フォントは画面のプロパティ→デザイン→詳細設定から変更できるじゃん」という方もいると思いますが、詳細設定からでは変更できない部分があります(例えばウィンドウを最小化したとき、タスクバーに表示される文字のフォントや、タスクバーの時計のフォント)。それらを変更するには、超便利なソフトResource Hackerを使用します(リンクの下のほうに日本語版があります)。まずはResource Hackerを入手し、またフォントを変更したい視覚スタイルファイル、および使いたいフォントをPCにインストールしておきます。Resource Hackerを起動し、フォントを変更したい視覚スタイルファイルを読み込みます。そして次に、左に表示されているツリーよりTEXTFILE→変更したい場所(ここではNORMALBASIC_INIという場所だとします)→1033を開きます。するとなんだかわからない文字列が出てくると思いますが、とりあえず上のメニューにある「リソースをバイナリ形式で保存する」を選択し、拡張子を.iniにして保存します。次に、その保存した拡張子.iniのファイルをメモ帳で開き、「font」という文字列を検索しますそうして出てきた場所のフォントの記述すべてを、自分が使いたいフォントの名前に変え、上書き保存します。最後にResoure Hackerで視覚スタイルファイルを開き、ツリーをたどり先ほどと同じ場所まで行き、上のメニューからアクション→その他のリソースを置き換えるを選択し、先ほど保存した拡張子.iniファイルを選択。なおリソースの種類、リソース名、リソース言語は上書きするものとまったく同じにします(画像を参照してください)。これで改めて視覚スタイルファイルを適用すれば、普段は変えられない場所のフォントも変更されているはずです。システムフォントの変更さて視覚スタイルファイルのフォントを変更しても、システムフォントは変更できないため、ウィンドウの文字のフォントなどは変更できません(例としてCCleanerのメニュー画面を掲載します。)。ということで、システムフォントをメイリオに変更します…が、メイリオをそのままシステムフォントにすると、MS UI Gothic(XPのシステムフォント)と横幅の設定が違うため、ウィンドウやボタンなどの表示がおかしくなります。そこでまずは、MeiryoKeGothicを手に入れます。そのためには…Meiryo5.00をどこかから入手する。meiryoKeGothic 5.00+ rev1を入手する。なおメイリオフォントはVer0.9や1.0ではだめです。必ず5.00を入手してください。またこれらはライセンス的にはかなり怪しいので、Windowsの正規ユーザーであり、かつ私的利用の範囲にとどめておきましょう。Meiryo5.00を入手したら、フォントをインストールする前に「meiryo.ttc」と「meiryob.ttc」の二つを「meiryoKe_gen_5.00rev1.exe」があるフォルダに両方移動し、「meiryoKe_gen_5.00rev1.exe」を実行。するとmeiryoKeGothic.ttcとmeiryoKeGothicB.ttcの二つが生成されるので、計4つのフォントをインストール(4つをフォントフォルダにコピーすれば勝手にインストールされるはずです)。インストールが完了したら、スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」に「regedit」と入力。するとレジストリエディタが起動するので、まずはバックアップを取っておきましょう。バックアップは「ファイル→エクスポート」より取れます。もしレジストリの変更後、Windowsの動作が不安定になるなどしたら、レジストリエディタを起動し、「ファイル→インポート」より、レジストリを復元してください。レジストリエディタで、以下の部分を編集します。「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink」"Tahoma"の値を"meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic"に変更また"Microsoft Sans Serif"と"Lucida Sans Unicode"も同様に変更してください。「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes」"MS Shell Dlg"の値を"MeiryoKe_UIGothic,128"に変更。"MS UI Gothic,128"="MeiryoKe_UIGothic,128"を追加。"MS ゴシック,128"="メイリオ,128"を追加。"MS Pゴシック,128"="MeiryoKe_PGothic,128"を追加。"MS Gothic,128"="メイリオ,128"を追加。"MS PGothic,128"="MeiryoKe_PGothic,128"を追加。[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\GRE_Initialize]"GUIFont.Facename"の値を"Tahoma"に変更。[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet \Control\FontAssoc\Associated DefaultFonts]"AssocSystemFont"の値を"meiryo.ttc"に変更。"FontPackage"の値を"メイリオ"に変更。終わったらWindowsを再起動しましょう。これでシステムフォントがメイリオのゴシックに変わっているはずです。