DQシリーズでも特に好きな作品のひとつだ。
ネタバレを極力回避し、ひとつ書いてみよう。
オリジナルとなるSFC版は、1995年に発売された。
PS1の時代までに、DQ5まではリメイクされたのだが
DQ6のリメイクは、2010年のDS版を待つこととなった。
その間、実に15年。本当に長かった。
DQ6、FF3、SO1はリメイクまで時間を要した作品トリオである。
Blackはどちらもプレイしたが、SFC版はデータ消滅地獄に悩まされたものだ。
もちろん今ではDS版でプレイしている。
ストーリーから入ろう。
DQ5までと同じように、魔王討伐の旅から始まる。DQとしては王道の展開だ。
しかしそれは前半でひとつの区切りがつき、中盤からはどこへ行くか自分で考えながら旅をする。
その道中には数々の発見が待っているだろう。
DQ3~5と同様に2つのワールドマップがあるが、今回は
全編にわたって頻繁に行き来するのが特徴だ。
一方の世界での出来事が、もう一方の世界に影響を与えることも多い。
もちろん2つの世界には、関係があるのだが・・・これはストーリーの重要な要素なので書かない。
ストーリー自体は、飛び抜けて優れているというわけではないが
それを劇的に面白くしているのが、会話システムである。
DQ6では、DS版から搭載された。
そのテキスト量は、シリーズ随一だ。
住民1人1人のみならず、犬や猫にまで話しかけた時のメッセージが用意されている。
ひたすら会話を聞いて回るだけでも、相当に楽しめる。
DQ6のパーティメンバーは、SFC版の頃から性格付けがわかりやすかったが
ほとんどそのイメージ通りになっていると言えよう。
特に注目はバーバラ。普段からこんな調子である。
自分にかなり自信があるらしい。
むしろこれくらいでちょうどいいと思うんだけど・・・と、オン友を見てて思ったりもすr(ry
戦力的にはバトルメンバーから外れがちだが、会話目当てに連れ歩く意味は充分にある。
また、
テリーはDQモンスターズで主人公をやった経験も反映されている。
そうでなければこんな台詞は出てこない。
他には、ほとんど台詞が無かった
アモスやドランゴは意外な方向でキャラ付けされた。
サプライズのひとつである。
次はバトルについて。
職業システムがあるが、内容はDQ3とは大きく異なる。
まず、転職してもLv1に戻ることはない。
職業ごとのレベル、
熟練度が別に用意され
それを上げることで新たな呪文や特技を習得できる。
また、職業によって
各ステータスに補正が加わる。
戦士なら力とHPが、魔法使いならMPが上がるという具合だ。
キャラごとのステータスの特徴にも差があるので、適性の要素は厳然としてあるのだが
それでも1人につき2つか3つくらいの育て方の選択肢は用意される。
職業は全18種類で基本職と上級職に分けられ、
上級職につくには特定の組み合わせの基本職を極める必要がある。
誰がどの上級職を目指すか、それが今作における育成方針ってやつだ。
むしろ、
DQにおいて育成方針という要素が加わったのは今作が初かもしれない。
しかし、ゲームバランスの方はあまりよくない。
前後のDQ5と7も含め、この頃は通常攻撃や特技が強い上にほとんどノーコストで使用でき
攻撃呪文は冬の時代に入った。
魔法職はHPが下がるので、その意味でもつらい。
SFC版では、難易度はかなり高く設定されている。
DQの例にもれずレベルは上がりにくく、過剰なレベル上げは熟練度稼ぎに支障をきたす。
戦術で勝ち抜いていくしかない。
DS版で難易度が下がり、プレイしやすくなった・・・ように見えたが
職業の熟練度は上がりやすくなっていない。
下手すればラストダンジョンまで、ほとんどのメンバーが上級職にたどり着けない可能性もある。
ある程度稼ぎを入れることになるだろう。
前述の通り
難易度は高く、ボス戦は対処法を知っているかどうかでも勝敗が分かれる。
ボス以外も、要所に名物モンスターともいえる強敵がいる。
サウンドもDQでは上位に入る。
「さすらいのテーマ」「迷いの塔」など名曲揃いだ。
通常バトルの「勇気ある戦い」に関連して言うと、バトルに入る時の効果音が有名だったが
これはSFC版でしか聴けない。
総合的に見ても、やはり仲間との会話を楽しみながらストーリーを追っていく作品と言えそうだ。
バトルが楽しめれば、育成ルートを変えて2周3周と続けていけるだろう。
ゲームだけではなく、公式で漫画や小説も制作されており
そちらも合わせて長く楽しめる作品だ。
漫画は1997~2000年にガンガンで連載され、Blackは当時から読んでいた。
「夢の力」「勇者とは何か」を主軸に描いたストーリーは原作より大幅に強化されており、自信を持っておすすめできる。
いつかはこれについても書いてみたい。
詳細はこちらからどうぞ(Amazon Kindle版へリンク)。
プレイ記録は、DS版で2010年に書いた。
GAMEFIELD歴代でも3位に入る、好きなプレイ記録のひとつだ。こちらはネタバレあり。
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おまけ。
DQ6名物モンスターに挙げられる、ぶちスライムである。ぶちぶち(・ω・)
First Updated 2019.07.23 08:08:49