ウルトラセブン 第49話「史上最大の侵略 後編」
あり得ない忙しさ。ウルトラセブン 第49話「史上最大の侵略 後編」ぐおっと苦しんだと思いきや動かなくなるダン。峠を越した様子にホッとする連中。発作が治まったところでレントゲンでも撮るか。そんな物騒な会話にダンはモーレツにビクつく。レントゲン撮られたら宇宙人てことが一発でバレちゃうよ!その頃、地球防衛軍の極東基地がある二子山がゴース星人の攻撃を受けていた。山火事で大変。クラタはホーク1号で出動しようとするが、二子山をスライドさせると中身が丸見えよ。基地はてんやわんや。そんな中ダンが姿をくらます。「今度は脱走か。ウルトラ警備隊の恥さらしだよ、あいつは!」毒舌スパークするクラタにソガがダンを庇うが一蹴。その時アマギがモニターに映し出される。アマギを通じてゴース星人からメッセージ。降伏すれば火星への移住を許可し、全人類の生活を保障する。従わない場合は地底ミサイルで各国の主要都市にぶち込んで全人類皆殺し作戦を実行するぜ。ヤマオカ長官は首脳を集めて対策会議のまねごとをして時間を稼ぐと提案。その間に敵の基地を見つけるようミッションを下す。その頃ポインターで脱走したダンはもう限界。路駐してぐったり。そこへ品の良い姉弟が通りかかりお家にご案内。お母様とお姉様が往診を頼もうとしている。余計なことすんじゃねーよ。「僕ね注射が嫌いなんだよ・・・だから」と弟君とさらに逃走、ウルトラセブングッズに囲まれた秘密の作戦基地へご案内。そうこうしている間にゴース星人ぶち切れ。地底ミサイルを発射、モスクワ、ロンドン、パリ、ニューヨークが大爆発。ヤマオカ長官の作戦全然意味なかった。宇宙人に通用する訳ねーよとクラタは思ったと思う。そして30分後には東京が攻撃される。町中パニックでもうあかん。降伏も止む得ないか。。。ダンは秘密の作戦室でニュースを見る。さらにビデオシーバーで作戦室でのやり取りをガン見。熊ヶ岳にゴース星人の基地があることが判明、時限爆弾を積んだマグマライザーをぶち込むことになるが、アマギがまだ捕まっている。優しい男ソガは作戦を反対するが、キリヤマとクラタのマッドコンビは非情にも作戦を実行に移す。もう辛抱たまらん!ダンは思わずウルトラアイをかざすが「止めろ!止めるんだセブン!今度こそ本当に死んでしまうぞ!」と上司が変身を制止する。そこに弟君の通報を受けたアンヌがやってくる。「なぜ逃げたりしたの?ねえ答えて。ダン・・・」「アンヌ!僕は・・・僕はね・・・人間じゃないんだよ!M78星雲から来たウルトラセブンなんだ!」突然画面がシルエットに変わる。二人の後ろには光がきらきらと反射している。「びっくりしただろう?」「ううん、人間であろうと宇宙人であろうとダンはダンに変わりないじゃない。たとえウルトラセブンでも・・・」「ありがとうアンヌ」。そしてゴース星人の基地めがけてマグマライザー発進。アンヌは涙を流している。「今話した通り僕はM78星雲に帰らなければならないんだ。西の空に、明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙へ飛んで行く。それが僕なんだよ・・・さよならアンヌ!」「待ってダン!行かないで!」「アマギ隊員がピンチなんだよ!」。ダンはセブンに変身するとゴース星人の基地に突入、アマギを救出&脱出。入れ違うようにマグマライザー突入、ゴース星人の基地は大爆発を起こす。そして義手義足を装着したバンドンにセブンは最後の戦いに挑む。「ウルトラセブンの正体は私たちのダンだったのよ!M78星雲から地球を守るために使わされた平和の使者で自分を犠牲にしてまでこの地球のために戦っているんだわ。でもこれが最後の戦いよ。ダンは自分の星にかえらなければならないの!」アンヌの激白にショックを受ける連中。燃えるキリヤマ「行こう!地球は我々人類自らの手で守り抜かなければならないんだ!」。メカ総動員でセブンを援護する。「ダン離れろ!怪獣は俺たちに任せろ!」「ダンは死ぬ気で戦っているんだわ」「体の具合が悪ければ悪いとなぜはっきり言ってくれなかったんだ・・・」。そして毒舌家のクラタ猛省「モロボシ・・・許してくれ」。セブンはバンドンに向けてアイスラッガーを放つがあっさりキャッチ。アイスラッガーを手にバンドンがにじり寄る。しかしセブンは投げつけられたアイスラッガーをウルトラ念力でUターン、バンドンの首を斬り落とす。セブンは夜が明け始めた空を背にフラフラ立ち上がると空に飛び立つ。「明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙へ飛んで行く。それが僕なんだ・・・」。スコーピオンコンビのソガが呟く。「ダンは死んで帰っていんだろうか?もしそうならダンを殺したのは俺たち地球人だ。奴は傷ついた身体で最後の最後まで人類のために戦ってくれたんだ。ダンを殺したのは俺たちなんだ。あんないい奴を・・・」。しかしフルハシが否定する。「そんな馬鹿な!ダンが死んでたまるか!ダンは生きてる。きっと生きてるんだ。遠い宇宙から俺たちの地球を見守ってくれるさ。そしてまた元気な姿で帰ってくる!」。フルハシの言葉にアンヌは涙を流しながら力強く頷く。明け方の空にダンの笑顔が浮かぶ。お・わ・り圧巻の最終回でした。しかし前作『ウルトラマン』に比べて予算とスケジュールに追われたせいか、意外と雑なエピソードが多かったことを発見。そして6年後、ダンは恐怖の鬼隊長として地球に帰還、アンヌとも再会を果たすのでした。