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 月光院璋子の日記  beside you

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Ms gekkouinn

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Nov 1, 2007
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カテゴリ:眼差し
ロスの山火事 2.jpg

カリフォルニアの山火事で焼失した面積は、
東京23区の3倍近いそうです。

避難命令の出た世帯は数十万を超え、
焼失した家屋数千、企業の社宅も100を超え、
現在避難生活を余儀なくされている人たちは100万人に迫る状態で、
当市の人口とほど同じくらいの方たちが、家財を失い、
多くの死傷者まで出てしまい、

まさにいろいろな条件が重なり延焼に次ぐ延焼で、
本当に大きな災害となってしまったカリフォルニアの複数の山火事。

その一つの、ロスアンジェルス郊外の山火事が、
CNNの報道によれば、子供の火遊びからと判明しました。

その小学生の男の子と保護者は、
今後どういったことになるのか----
未曾有(みぞうう)と称されたこの山火事という惨事を前にして
どうしても気になってブログに取り上げる次第です。

もし過失だったならば、
子供の過失として許されるのか。あるいは、
子供の過失だったともこれほど大きな被害を生んでしまった以上、
裁判にかけられ罰せられるのか。

アメリカの判例など分かりませんけれど、
そのことが、被災者の方々同様にとても案じられてしまいました。

というのも、以下のように、
子供の置かれた立場が危惧されることが重なったせいかもしれません。

日本でも、
今日から子供たちの置かれる法的環境が変わります。

子供たち---- 多くの保護者が危惧しない(ように見える)のは、
その対象が、触法少年(=犯罪を犯したことのある少年少女)や
虞犯(ぐはん)少年(=将来犯罪を犯す可能性のある少年少女)に
限定されているかのように思っておられるからでしょうか。

子供たちが対象の改正少年法であることに変わりはありません。
この少年法の改正に伴って、少年警察活動規則の改正が行われたので、今日から子供たちの置かれる状況について触れたいと思いました。

少年事件の凶悪化に対応すべく、
2001年に少年法が改正されたことは記憶に新しいですが----、
その改正によって、少年法が適用される年齢が16歳から14歳に引き下げられたことは、ご存知ですよね。

その後続出した少年による凶悪事件の低年齢化によって、
今回の改正少年法ができたわけです。
そこでは、年齢が「概ね12歳」(概ね=その前後1年くらい)まで引き下げられましたから、小学生もすでに対象です。「虞犯少年」の取り扱いをめぐって国会で厳しいやり取りが行われたこと、どれだけの人たちが記憶にとどめておられるか。
そこで、この「虞犯少年」の取り扱いに関する項目は削除されました。

けれど、先月、国家公安委員会は、この「虞犯(ぐはん)少年」、つまり将来犯罪を犯しそうな少年少女に対し警察が強制調査、任意調査ができることを明記した少年警察活動規則の改正を行い、それに対して広く国民に意見を求めるというプロセスを経て今回の改正施行となったのです。

ご存知ですか?

知識も体験も少ない子供相手ゆえ、少年法の精神にのっとった必要な配慮などが記載されてはいますけれど、これからは、「虞犯少年」を警察が任意調査できるようになったわけです。
つまり、この改正によって、刑事責任を問われない14歳未満の「触法少年」の事件では、
警察に捜索・押収など強制調査権が与えられ、子供たちは「警察の調査対象」になったのですよね。

犯罪の被害者の側になられた方たちにとっては、相手が子供だろうと、許されることではないという思いはもっともで、わたくしも同じ思いです。
10歳だろうと12歳だろうと小学生の高学年になれば、善悪の判断がついていて当然の年齢。不幸な家庭環境で育ったからといって15歳、17歳になって法に触れる犯罪を犯した以上は、保護の対象とすべきではないという思いも、分かります。
何より事件の真実が知りたいという被害者の思いは、これまで少年法が壁となってあまりにも無視され続けてきましたから、その理不尽さに対して多くの方は了解しておられることでしょう。


でも、
やはり案じられてならないのです----

警察の調査や取調べの対象とされるという状況下で、そうした状態に置かれた子供たちの心が、どうか追い詰められていくことのないようにと。
間違っても、冤罪などが生み出されることのないようにと。
そう祈るような思いになります。
祈るだけではなく、
そうならないように監視していかなくちゃと。


将来犯罪を犯す可能性がある子供かどうかなど、
警察の誰が、どんなふうに、何を根拠に、
犯罪を犯す可能性(危険性)の段階やレヴェルを判断するのか。

とても案じられます。


なぜって、

decchiage.jpg

性懲りもなく、いまだにこうした信じられないようなことが、
実際に起こっている国なのですから。

警察や検察の面子のために、無罪と判断せざるを得ない証拠には目をつぶり、
思惑だけで捜査をし、思惑だけで自白を強要する。そうした警察や検察の不祥事が繰り返されないための仕組みができていない段階で、大人でさえも「でっち上げ」の被害者とされたときには対処のしようがないというのに、知恵も知識も体験も少ない子供たちが、もしこうした状況に置かれたら、どうなるか----

案じられてならないわたくし。

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せめて、こうした事件の報道に触れたなら、
明日は我が身と思う想像力だけは、養っていきたい。
わが子がそうした状況に置かれたらどうするか。

大人は、自分だけではなく
子供を守ってこそ大人というのだと思うから、
だから、案じられてならないのです。








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Last updated  Nov 9, 2007 02:13:32 AM
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