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カテゴリ:眼差し
PCメールをチェックするのに 一晩かかってしまいました。 ちょっと開かないでいると、 やたらと溜まってしまうメール--- やたらとスパムメールが多いので、閉口する。 メールマガジンはいまや三つだけ。 それに目を通すだけでも一仕事です。 数日分の配信記事に目を通していたら、 いやになってしまいました。 世界は ハゲタカオンパレードの不条理に満ちていて、 日本は偽装の連鎖です。 そんな中で、唯一心が動いたのは、 ロン・ティボー国際音楽コンクールのピアノ部門で、田村響さん(20才)が優勝したという知らせ。 何年頃からでしょう、日本人演奏家がこのコンクールで入賞者に名前を連ねるようになって久しいですが、この権威あるコンクールで優勝というのは快挙です。 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を選曲されたようですが、この曲で優勝とは、どれほど精進されたことでしょう。オーストリアのザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学に在籍中という田村さんの経歴を眺めていて、ちょっとため息が出たわたくし。 というのも、 一昨夜テレビで見ていた女子フィギュアスケートの大会を 見ているときに感じたことを、思わず思い出してしまったから。 いまやスケートもバレエも体操も水泳もピアノもヴァイオリンも皆、 2歳、3歳からの英才教育によって、 純粋培養された子供たちが担う芸術と化してしまったのだなァと。 クラシック音楽ではことに、 ある時期から世界でも一流の指導者によるレッスン指導を受け精進し その才能を日々切磋琢磨してこそ開花する。 決して否定的な意味ではないのですけれど、何というか、 音楽芸術の世界で生きていく素晴らしさは言を待たないけれど、 切磋琢磨して技を競い合い、自分と戦い、自分を超える、 そんな場を見出せた者の本懐も了解するけれど、 でも、----- と思うわたくしがいます。 (愛猫マルコの写真を追加しました---) 高校時代の友人は、今年15歳になる一人娘のお嬢さんをドイツに送り出しました。 2000万円のストラディヴァリと共に。このヴァイオリンを入手するときに、ちょっとお手伝いさせていただいた経緯があるだけに、この世界のことは知らないわけではありません。周囲にもそうした親子が少なからずいます。 彼女のお嬢さんは、小学生のときに国内の某コンクールで何度も上位入賞していますが、こうしたコンクールというのは、1位じゃないと駄目みたいなところがあって、これもまた不条理なのですよね。けれど、友人は、親子でレッスン一色の十数年を送り、今後もそうした生活が続いていきます。友人の人生は、我が娘がヴァイオリニストとして世に出ることに集約されています。友人自身は、楽器の演奏はやりません。 ただただヴァイオリンの、その音楽の世界に魅了された一人---- その思いをお嬢さんに託し、2歳からヴァイオリンを習わせました。 それ以外は知らないで育ったお嬢さんもその世界で生きていくことを決意。 孔子の言うように、十五にしてその道に志をもったわけです。 友人との縁から、微力ながら少しはそのお手伝いをさせていただいた身ゆえ、 若い彼女の今後に幸あれと祈る思いは人一倍あれど、 でも、---- と思ったわたくしがいます。 今日は、ゆっくりブログを書けるかしら。 このところ、PCにゆっくり向かう時間がなかったけれど、 お気に入りに入っている方たちのブログを 久しぶりにお尋ねしたいです。 愛猫は寒くなったせいか、 運動会の後は、やたらと居眠り---- 前のブログで書いた孤老の独居暮らし、 わたくしがそうした生活となったときのイメージで、 これだけは当たっているわと分かっているわたくしの独居暮らしのイメージは、 音楽と絵画と本と、 そして愛猫が一緒だということですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 1, 2007 06:19:21 PM
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