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ジュネーブその日暮らし(+革モノ作り・レザークラフト)

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2005年12月13日
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カテゴリ:ジュネーブ近郊
 初めてジュネーブにやってきたときには、前任者の引継ぎの3日間、ホテルに宿泊しました。

 ジュネーブにホテルは多いのですが、とにかく高い・・・。

 ガイドブックにあるホテルなど、大体一泊3~6万円。季節が良く、レマン湖の見える部屋なら、8万円もするので、とても泊まれません(^^;)。

(後で聞きましたが、ガイドブックに載る湖沿いのホテルで景色の良い部屋は、法人とかお金持ちとかの年間契約で埋まっていて、もともと殆ど部屋がないそうです。また、どんなに高くてもいいから湖の見える部屋を・・・という人もいて、1泊8万円でもすぐ予約が入るんだそうです)

 そこで、ネットで探し、ジュネーブ空港からタクシーで5分。バスでもジュネーブ コルナバン駅まで20~30分くらいのフランス領の村、Ferney Voltaire(略してフェルネ)にある、アパートホテルのCitadinesに泊まりました。

citadines
 私達が泊まったときは、二人部屋で130ドル程度。4人部屋でも170ドルくらいでしたが、オフシーズンはもう少し安いようです。
 ここはジュネーブ滞在者には、部屋探しの一時滞在や、新任者に斡旋するホテルとして、割と利用されているホテルです。

 部屋には、ミニキッチンに、簡単な調理道具や食器、冷蔵庫、電子レンジ、食洗機、アイロン台とアイロン、ドライヤー、掃除機、金庫、電話、バスルームには、一般ホテルより大きい簡易物干しがあります。
 共用施設として、インターネット無線接続と、プール。私達は使いませんでしたが、ランドリーもあるそうです。
 朝食は有料で、希望者のみ。
 ベッドメイクはありません。

 部屋の広さはビジネスホテル程度なので、長期滞在予定の場合は、人数足す1~2人用の、広めの部屋を借りた方が良いようです。
 泊まった1~2人用の部屋は、ソファーベッドを広げると、ほとんど居住空間はベッドということになってしまい、スーツケースが開けられないほど。でも、毎日ベッドを片付けて、ソファーに戻すのも大変で、長期となると、辛いです。

 特に部屋探しをしながらとなると、ホテル暮らしが2ヶ月以上になるのも普通ですし。

 旅行者だったら、Ferneyには、この半額で、料理のおいしいHotel Franceはじめ、昔のお金持ちの家を改造した宿プチホテルもあり、そちらもとてもいい選択だと思います。
 しかし、赴任となると、旦那が仕事もしつつ、子供の学校やらビザやら保険やら、生活の立ち上げもしつつ・・・なので、プチホテルでは、風呂がないとか、電話がないとか、大量の洗濯がしたいとか、ご飯と味噌汁が飲みたいとか・・・いろいろ不便もあり難しいと思います。

 ところで、Ferneyは、ジュネーヴの人々にとても関係の深い町です。
 もともとFerneyは哲学者Voltaireが設計した、小さな村でしたが、ここにもともと住んでいた人だけでなく、ジュネーブに住めない、あるいは住みたくない人々が、この地に住み、毎朝国境を越えてジュネーブに通っています。

 勿論誰でもFerneyに住めるわけではありません。フランス人、国連職員、CERNの勤務者など、越境就労が可能な人だけですが、夕方になると国境が渋滞するほどの人数です。

 Ferney近郊は、ジュネーブより安い大型ショッピングセンターもいくつかあるし、大きな朝市も立ちますし、レストランも色々あります。
 町の規模に比べると生活も案外便利ですので、建設中も含め、新しいファミリー向けアパートがたくさん建っていて、人気の程が伺えます。

 そのおかげでか、Ferneyはフランス側から見ると、場所は「ド田舎」になるのに、物価はパリ並の、「ちょっと変わった村」なんだそうです。それでも、家賃も物価もジュネーブより安いので、暮しやすいのです。

私 「ね~、うちもフェルネに越そうよ。自然が一杯で和めるし。」
夫 「うちの会社は自宅兼住所だから、会社の登記とか面倒だからだめ。」
私 「私がやってやるっ!」
夫 「フランス語もできないのに?(-_-;)」
 
 しかし、この会話は、Ferneyが、Rollになったり、Coppet に変わったりして、何度となく夫婦の間で繰り返されるのでありました。






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最終更新日  2005年12月14日 05時58分52秒
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