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これまでさまざまな3D-CADを用いて仕事をしてきました。
それぞれの比較をしてみたいと思います。 多少、個人的な好みが入るのはご容赦ください。 (データ管理ツールは使ったことがないので考慮していません) (1)I-DEAS 社会に出て初めてさわったCADでした。今から15年ほど前になります。 CAE用のMESHERツールといった感じで、設計ツールとしてはあまり使いやすいとはいえませんでした。モデルの作り方も任意断面を描いてフィーチャを作る、といったものではないので、今のパラメトリックCADに対してものすごく扱いずらいものでした。 (2)Pro/ENGINEER ver16~2000iまで使っていました。確かver20か2000iになった瞬間、メニュー構造が一気に変わったため(展開メニュー形式からアイコン形式へ)、ついていけなくなりました。 とはいえ設計ツールとしては、今まで使ったCADの中で一番使いやすいと思います。 このCADのコンセプトであるパラメトリックな拘束によるモデリングによって、一度作成したモデルの修正が飛躍的に簡単になりました。また、自由な断面形状から押し出したり回転させてソリッドやサーフェイスを作ることができ、自由度の高いCADだと思います(今はもうあたりまえになりましたが)。 また、MAP/SKELTON手法による大規模アセンブリのデータ管理方法も、コンカレント設計には欠かせないものでした。 部品レベルのモデリングから、大規模アセンブリまで、設計に用いるにはものすごく使い勝手のよいものでした。 このCADのコンセプトが今の3D-CADに普及していることを考えても、設計用CADとしてはもっとも優れていたものと思います。 (3)Solid Edge ハイエンドではありませんが、Pro/E同様パラメトリックCADでそこそこ使いやすいものでした。やはりハイエンドではないことから、モデリングの自由度はあまり高くないため、一度ハイエンドCADを使った人だと物足りません。 (4)Unigraphics 自由曲面を作るのに優れたCADだと思います。ソリッドでモデリングするよりも、サーフェイスで外面を作った後、ソリッドで埋め込む、といったやり方でモデリングしていました。 ただ、Pro/Eほど設計ツール的な要素はありません。複雑なモデリングに特化したCADだと思います。 (5)CATIA V4 今思っても、これほんとにハイエンド?と思えるような代物でした。すでにPro/EやUGを使っていましたので、転職してV4を使うとあまりにも使いづらくて...。 ちなみに、転職した会社ではV4を2D-CADとして使っていました(何で???)。 (6)CATIA V5 ものすごくPro/Eチックになりましたので、私としてはすごく使いやすくなりました。 ただ、設計ツールとしてはPro/Eの方が上のように思います。ソリッドとサーフェイスや座標系といったジオメトリカルフィーチャの扱いが違うため、モデリング自由度が若干低いように思います。また、アセンブリ上のさまざまな機能もPro/Eに比べればチープです。 ただ、CATIA V5の最大の魅力は、アドオンツールの多さ。さまざまなCAEツールとダイレクトインタフェースを持っているので、拡張性は非常に高いです。 以上まとめると、モデリングに限った設計用CADとして最適なのはPro/ENGINEERですが、CAEをがんがん使って設計をするならば今のところCATIA V5に軍配が上がると思います。 やはりユーザー数がものをいう世界なので、CATIAのほうが優勢だと思われます。 こちらのサイトもご覧ください。 http://gijyutsu-keisan.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.25 21:39:22
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