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カビタさん(左)とプラティマさん *********** 続いて、カビタ・BKさん(女性 18歳)とプラティマBKさん(女性 18歳)のインタビューを二人一緒に紹介します。 BKは縫物を主な生業とするカーストです。カースト制度の中では、最底辺のダリット(不可触賤民)に属します。 名前はカビタ・BKです。家はカスキー郡ダンプスVDCのジャングレ村です。10年生(ネパールでは小学校から通年で数える。日本では高校1年生に相当)を終えた後の全国統一試験(SLC)を受けてその結果を待っているところです。 名前はプラティマ・BK。家は同じダンプスです。私もSLCを受けて結果待ちです。家族は母と兄とおばあちゃん、そして私の4人家族です。父やおじいちゃんは亡くなりました。公立学校からの支援があって、教育を受けることができました。支援がなかったら教育を受けられなかったと思います。5年生まで成績がクラスでトップでした。6年生からは2番目です。お母さんは、家で仕事したり、ほかの人の畑で仕事したりしています。私は勉強するのが好きです。 カビタ:この研修はとてもよかったです。以前はあまり人と話しもせず、怒りっぽかったのですが、みんなと笑ったり話せるようになったし、怒ったりしなくなりました。そして非暴力的な態度になり、人の世話をしたくなりました。そういう習慣が育ちました。否定的な態度をなくし、肯定的な態度を保つようになりました。 この研修を学んだこと、そのスキルを実生活の中で活かしていきたいです。できる限り社会の中で、平和教育に関する意識の目覚めを促していきたいです。自己防衛以外に他人に暴力をふるいせん。 プラティマ:研修はとても楽しかったです。研修を受ける前は一人で歩くのも怖かったです。今は自分に自信を持つようになりました。そして、社会のために何かをやるのだと思うようになりました。社会のために何かチャレンジし、成功のシンボルとします。ここで学んだことを家や社会で共有します。もし理解されず批判されたとしても、非暴力的な態度を保ちます。 カビタ:セッションの中では、体罰に関するセッションがよかったです。家では親が子供たちを殴っていますし、学校では宿題をしないと先生が殴ったりします。私も妹や弟を殴っていました。こういうことはいけないことだと私たちは知るべきです。 プラティマ:一番大切だと思ったのは、「開発・発展と平和」のセッションです。開発・発展なしでは平和が考えられません。また平和なしでは開発・発展が考えられません。開発を行う上で、破壊や搾取が起きがちですが、開発・発展と平和を共に実現していくべきです。環境を保全し、暴力的にならないことが大切だと思います。 カビタ&プラティマ:ピースプロモーター(平和の創り手、促進者)として社会に貢献する自信があります。 カビタ:村に帰ったら、若者たちに参加してもらって平和に関するスピーチ大会、歌の大会、クイズコンテストを開いたり、仲間づくりを行います。そして彼らもピースプロモーターにします。私が学んだことすべてを彼らに伝えます。 プラティマ:村に行ってみんなに自分の学んだことを伝えます。自分の村に限らず、仲間と一緒にほかの村にも伝えていきます。私が研修で学んだように、ほかの人に伝えていきます。 カビタ:幼いころ、自分がダリットだからだと思いますが、一人のお姉さんがお寺でガネシュ神に牛乳をささげたので自分もやろうとしたら。君がやっちゃいけないと言われました。社会のルールもわからなかったので、黙っているしかありませんでした。家に戻って泣き、誰にも話せませんでした。これからはダリットに対するこういう差別が起きないように、社会に働きかけていきます。 プラティマ:私もそうしていきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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