タイ映画初快挙!カンヌ映画祭パルムドールを受賞!
やりましたねえ!タイ映画初快挙です!このところタイの暗いニュースばかり見ていたので、俄然元気になりました。極限まで落ちたら、いいことがあるんだって、教わったようなうれしさです。あたしもがんばるぞ!って思っちゃいました。きっといいことありそう。 テレビの前で「やったね!」と叫んでしまいました(←危ない人)Apichatpong Weerasethakul監督の「Lung Boonmee Raluek Chat」がカンヌ映画祭の最高賞パルムドールを獲得!もちろんタイ映画では初快挙だそうで、インタビューでタイのデモが収束したことを触れられて、監督は「タイ人の元気になれる賞が取れた」とコメントしたそうです。ほんとだね(涙)。ってかあたしも元気になったよ。ありがとう、監督、ありがとう、カンヌ。 ほんと、大変だったバンコクが笑顔になるニュースですね♪。ティム・バートン作品が大好きでほとんど全部見ているあたしとしては(大昔のは拾えてないかも)、ティム・バートンが気に入ったという「この手の作品」がどんなものか、タイ映画じゃなくとも見たい気持ちですが、それがタイ映画って言うのはほんっとうれしい。ティムバートンもちょいとひねった憎めないかわいらしさのファンタジーな霊物「コープスブライド」とか、「ナイトメアービフォアクリスマス」とか世に送り出してますから、ひねったそういう世界を描いた作品に興味を持つのはわかる気がするわ~。愛があり、かわいらしい、それでいてちょっと恐い霊物、という共通点で「おおっ!」と思ったのかな。タイ映画っていうとタイをあまり知らない人は「ああ、トニー・ジャーのマッハ!!!!」って口をそろえていうのですが、実はタイ映画って恋愛物から、ノアール物までたーくさんあることはタイ好きの人なら周知の上。 今回は、内容はタイ映画でも数の多い幽霊物。でもタイ映画では比較的有名な(しかも実話)「The EYE」とかああいうおどろおどろしいものではなく、なくなった方に愛を感じる幽霊物。 「ナンナーク」は泣いたよなあ・・・ 今回は死期の近いおじさんを既になくなった家族がたずねてくるという、しみじみきそうな話です。あたし、母方のおばあちゃんとおじーちゃんの幽霊だったら、いつでもウエルカム。遊びにきてほしいです。だからこの映画見たら、絶対泣く。父方のおじーちゃんは怒られそうだから、遠慮しとく。怒らないなら遊びにおいで。映像はちらっとしか映らなかったけど、ドラマにありがちな金持ちそうな家ではなく、タイ家屋で、見ているだけでタイに行きたくなりそうな雰囲気だったわあ。 仏教の輪廻転生が盛り込まれた霊物は、海外の人から見ても新鮮に映ったんでしょうね。いやーん。見たぁーい! 毎日新聞より引用カンヌ国際映画祭:北野監督、受賞逃す タイ映画、初の最高賞 【カンヌ(南仏)鈴木隆】「第63回カンヌ国際映画祭」は23日夜(日本時間24日未明)、最高賞のパルムドールに、タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督(39)作品「ブンミおじさん」を選んで閉幕した。タイ映画の最高賞は初めて。北野武さんが監督、主演し、日本映画としては3年ぶりにコンペティション部門に出品されたヤクザ映画「アウトレイジ」は受賞を逃した。 「ブンミおじさん」は、腎不全で死期の近いブンミおじさんの家に、死んだはずの妻と、長い間家を留守にしていた息子が猿人になって戻るという奇妙なストーリー。輪廻(りんね)の世界に現実を絡ませて人や動物の生を見つめた作家性の強い作品だ。 審査委員長のティム・バートン監督は「この監督の映画を初めて見たが、この手の作品は好きだ」と感想を述べた。 他の主な受賞結果は、以下の通り。 グランプリ 「男たちと神々」(グザビエ・ボーボワ監督)▽監督賞 マチュー・アマルリック(「オン・ツアー」)▽審査員賞 「スクリーミング・マン」(マハマト・サレー・ハルーン監督)▽男優賞 ハビエル・バルデム(「ビューティフル」)、エリオ・ジェルマーノ(「アワー・ライフ」)▽女優賞 ジュリエット・ビノシュ(「サーティファイド・コピー」)▽脚本賞 イ・チャンドン(「ポエトリー」)▽「ある視点」賞 「ハハハ」(ホン・サンス監督)▽カメラドール(新人監督賞) 「リープ・イヤー」(マイケル・ロウ監督) 応援にぽちっと押してください。ランキング参加中です.