中学の入学式
今日は中学の入学式があった。朝、小学1年生の次男を、どちらが学校近くまで送っていくかで夫ともめた。どうせ会社と同じ方向に学校があるのだし、時間帯もほとんど一緒なのだからついでに送ってくれればいいのにと思うが、向こうはそういう子供のこまごまとしたことは母親がやって当然と思っているから、今日だけは入学式があるからと、しぶしぶ一緒に行ったが、明日からは行ってくれそうもない。子供の足の速さにつきあえば往復30分以上・・・この時間にいろいろできるのに・・・中学生の長男は朝、制服のボタンがはめられないとか、ネクタイがうまく結べないとかこちらも手間取っていた。でも学校についてからは、同じ小学校から半分以上いっているので、あんまり緊張感とかなかったようだ。いろいろな人の祝辞をぼんやりと聞いている。中学生は大人への第一歩とか、この時期が人生を左右するので大きな志を持てとか・・・でも自分が中学生だった頃を思い出せば、この当時はそんなりっぱなことは考えていなかった。中学、高校と長いトンネルの中にいたようで、大学生になって一人暮らしを始め、やっと自分を取り戻したように感じた。ましてや今の時代、十代の少年のいろいろな事件を聞くと、大きな希望を抱くよりも、この難しい時期、なんとか取り返しのつかないこと(自分の命を絶ったり、人の命を奪ったり、それに近いほど人を追い詰めたり)さえしなければそれでいいと思ってしまう。登校拒否になったり、いい学校に入れなかったりしてもそれは後で取り返せることだから・・・でもその辺りでも勉強至上主義の夫とは本音で話すと対立しそうなので、そういう話はしていない。長男は人に合わせようとするが、内側にある感情はかなり激しく、私は子供というものが純粋無垢でのんびり毎日を楽しんでいるような存在ではないということを、いままでいやというほど思い知らされてきた。熱く煮えたぎるマグマのような感情を持っているので、(だから学芸会で悪魔役などをやるとピタリときまる)それを使いこなして人生を豊かにできるのか、それとも爆発させてしまうのか、期待と不安が入り混じっている。彼は自分にすごくよく似ているようにも思える。自分に似ていなく穏やかな性格の次男はかわいく思え、自分に似た激しい感情を持つ(表面には出さないが)長男に複雑な感情を持ってしまう。自分にも同じような部分があるから、こういう親子関係に強く魅かれてしまうのだろうか?